輸血、血液製剤製造などのために、血液を(無償で)提供すること。
世界各国の赤十字が活動を行なっている。
日本では、日本赤十字社法に基づいて設置された認可法人である日本赤十字社が行なっている。
日本赤十字社の社長は旧公爵、名誉総裁に皇后陛下、名誉副総裁に皇族方が就いている。
以下は、日本での献血について述べる。
折角の善意であるので、献血者には、基本的には金品以外の利益のあるサービスが提供される。
ジュースが無料で飲める(献血前後の水分補給)、看護婦さんとお話しができる、などは人によっては嬉しいかもしれないが、万人に嬉しいのは無料での血液検査と考えられる(詳細後述)。
地域によっては、献血でポイントを貯め、それに応じた「記念品」がもらえるサービスなどもある。
ちなみに、秋葉原の「アキバ献血ルーム」ではメイドのコスプレをしている事がある。アキバらしく、中はマンガ喫茶風で、マンガ読み放題、お菓子食べ放題、ジュース飲み放題となっている。ちなみに献血前には糖分補給が大切ということで、チョコレートやビスケットなど、甘いものが多い。
現在、次の種類がある。
A型、B型、O型、AB型、全てを随時求めている。
日本では、B型の協力者は事欠かず、不足することは殆どないという。一方、A型は常に不足しているようだ。
献血会場では、いつどこへ行っても「A型が特に不足しています」ばかり書かれている。
なお、血液型が不明でも献血可能。それどころか、献血により正確な血液型が判明する特典がある。「両親がB型だから自分もB型だと思っていたら、A型と言われた」などの「事件」もあるらしい。
献血が可能なのは、満16歳以上満69歳以下の健康な人。但し、400ml献血と成分献血は、満18歳以上でないとできない。また血小板成分献血は満54歳までである。
最高血圧は90mmHg以上が必要だが、幾ら血圧が高くても、高血圧すぎる場合は提供者の健康のためにドクターストップもありうる。
またある程度の体重が必要。400ml献血は男女とも50kg、200ml献血と成分献血は男が45kg、女が40kgないと、残念ながら献血はできない。
献血は、回復を待つため一定の間空ける必要がある。
更に、次の条件が附されている。
つまり、次の人は輸血できない。
理由は定かではないが、日本赤十字社はとにかくBSE、CJDが嫌いらしい。
献血された血液は、様々な検査が行なわれる。
その結果、問題ないと判断されたものは輸血用血液製剤や血漿分画製剤として使用される。一方、検査で不合格となった血液、あるいは保存後有効期限切れとなった血液は、研究用に使われたり、残念ながら廃棄されることもある。
つまり、100%が輸血等に使われていないことは理解しておかねばならない。
なお、献血会場の維持や、血液検査などは全て日本赤十字社が行なっている。日本赤十字社は国や都道府県からの税金による補助は一切受けておらず、その上、各施設ごとの独立採算制を基本としている。ゆえに作られた血液製剤を無償で供給することは不可能で、有償にて病院、つまり患者に提供されている。
献血は、基本的には次の順序で進められる。
献血時には、氏名、生年月日、住所、電話番号などの個人情報を書類を書く必要がある。初めての場合は、本人確認のため運転免許証などを提示する必要が生じる。
さらに、二枚の問診表の質問に正確に答える必要がある。気になる問診表二枚目の内容は、日本赤十字のサイトで公開されている
。なお、全ての質問は、はい、いいえ、の二択である。
その後、問診を受け、献血が可能かどうかが決められる。
これを著している時点での一枚目の問診表の内容は以下のとおり。
最初の二つは、検査結果を希望するかどうかの質問である。「はい」と答えると、後日検査結果が(あれば)送られてくる。
三番目に「はい」と答えると、催促の葉書が来る。コミケ会場でも献血をしているが、この会場で献血しここを「はい」とすると、毎年夏・冬のコミケ前に葉書が届くようになるらしい。
これを著している時点での二枚目の問診表の内容は以下のとおり。
ぜんそく、アレルギー疾患、外傷・手術、
その他()
1ヵ月以内 発熱を伴う食中毒様の激しい下痢
6ヵ月以内 伝染性単核球症
私は以上の質問を理解し、正しく答えました。
献血した血液について、梅毒、HBV(B型肝炎ウイルス)、HCV(C型肝炎ウイルス)、HIV(エイズウイルス)、HTLV-Ⅰ(ヒトTリンパ球向性ウイルス-1型)等の検査が行われることを了解し、献血します。
署名 □
以上が、問診表の内容である。
回答後、最後の署名欄に、名前を自著する。
なお、「今日の体調はよい」以外に「はい」が付くと、おおむね献血できない。
血圧を測り、注射器で血を採り血液検査をする。献血が可能かどうか、比重などを見る。検査が終わるまで、無料の飲み物を飲み水分補給をしつつ待つ。
自分の番が来ると、腕に針を刺し、血を抜く。終わるまでは、椅子に座りくつろぐ。
最近の主流は成分献血と400ml献血である。200ml献血を希望すると、露骨に嫌な顔をされたりするらしい。恐らく、使い道がないのだろう。要らないものがなぜいつまでもメニューにあるのか、定かではない。
なお、全血献血なら血を抜くだけだが、成分献血の場合は機械で処理して特定成分を抜き取り、その残り+αが「戻ってくる」。これが、精神衛生的な意味で気持ち悪いという人が多いようだ。
7項目の生化学検査、そして400mL献血と成分献血では加えて8項目の血球計数検査が行なわれ、後日結果とその説明が郵送される。
但し、エイズウイルス(HIV)検査などはできない。検査はするが、その結果は献血者には報告されない。
なお、遺伝子検査などはしない。
献血でエイズウイルス(HIV)検査をしようとする者がいる。
献血で検査が可能・不可能以前の問題で、献血はエイズウイルス(HIV)検査ではない。献血された血液は、やがて患者の体に入るのである。
そもそも完全な検査というものはなく、最高感度を誇る核酸増幅検査をもってしても1mL中50個以下のウイルス濃度では検出できないが、この領域でも感染が成立することはB型やC型肝炎ウイルスの動物実験や輸血後の調査などで既に証明されている。HIVでもこのような事が極めて低い率ではあるが起こりうる。
なお、エイズウイルス(HIV)検査は保健所へ行けば匿名かつ無料でできる。また、病院でも有償で全額自費(保険適用外)だが、1000円程度で可能である。