cgs単位系、MKS単位系、MKSA単位系、ならびにSI単位系における、時刻・時間の単位。
SI単位系では、SI接頭語を付けることで微小または巨大な値を簡潔に表現できる。
以下は、SI的に可能性のありそうな単位である。実際には、その殆どは使用実績が無い。
しかしヨタ秒などの単位は現実的でなく、このような単位を使ってもヨタ話と言われる。
小さい方は、秒の下は途中を飛ばして「ミリ秒」をよく使い、その下は「マイクロ秒」「ナノ秒」あたりまで、電子工学や物理学では普通に用いられている。但し、「ピコ秒」以下にもなると、素粒子物理学、超高速通信といった、ごく限られた世界でしか使われなくなる。
SI単位系としては、SI単位ではないが分、時、日、年、世紀などの単位の併用を認めている。
最初から現在の定義が決められたわけではない。ここに至るまでに幾多の変遷を経ている。
そもそも、一日(視太陽日)を24等分して1時間と定義したのは、紀元前4000年頃の古代エジプトだった。
これを細分し、1時間を60分、1分を60秒としたのは、紀元前1900年頃の古代バビロニア文明である。
この時・分・秒については、約4000年後の現在においても現役である。
基準は視太陽日であったが、この視太陽日は一定ではない。夏と冬で1分程異なる。
そこで18世紀のヨーロッパにおいて、1年間の視太陽日の長さを平均した長さとして「平均太陽日」が定義され、これが基準となった。これを24等分した時間が「1平均太陽時」であり、1平均太陽時の3600分の1が1秒である。
平均太陽時という定義は、地球の自転速度を表わしたものである。
これが常に一定であることが前提となっているが、実際には地球の自転周期は一定ではない。月による潮汐で地球の自転速度は変化しており、また徐々に遅くなっていると言われている。
そこで1956(昭和31)年、地球の公転周期を元に秒を再定義した。曰く「1秒は1900年1月0日12時(暦表示)に対する太陽年の1/31,556,925.9747倍」と定義され、これが1960(昭和35)年の第11回国際度量衡総会で正式に採用された。
しかし、これでもまだ完全とは言えなかった。地球の公転は、観測によってしか決定できない曖昧なものだったからである。
やがて原子時計が発明されると、原子時計を秒の定義とすることが決定される。
実際にこれが採用されたのは1967(昭和42)年の第13回国際度量衡総会で、これが現在の基準となっている。