安定同位体は二つある。
| 同位体 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊の種類 | 崩壊後生成物 |
|---|---|---|---|---|
| 13N | ‐ | 9.965秒 | β+崩壊 | 13C |
| 14N | 99.635% | 安定核種(中性子数7) | ||
| 15N | 0.365% | 安定核種(中性子数8) | ||
| 16N | ‐ | 7.13秒 | β−崩壊 | 16O |
| 17N | ‐ | 4.173秒 | β−崩壊 | 17O |
単体は大気中に78.08%存在する、無色/無臭/無害の気体。
アンモニアや肥料の合成のほか、冷媒、寒剤などにも使われる。
実験室的製法は、亜硝酸アンモニウム水溶液の加熱(70℃)によりNH3NO2→H2O+N2↑、工業的には液化空気の分留や空気の膜分離によって得る。
今では膜分離もかなり安価になってきている。それほど純度が求められない場合は、研究所レベルでも(低純度)N2が必要な装置の手前に空気の膜分離装置をつけて使うことがある。
この元素は、かつて物が燃える原因と考えられた元素「燃素」の研究過程で偶然見つかったもので、発見者の特定は困難である。
イギリスの科学者
スウェーデンのシェーレも遅れて酸素を火の空気、窒素を駄目な空気と命名した。
フランスの科学者ラボアジェは1775(安永4)年に窒素が元素であることを確認しazoteと命名した。azoteはフランス語で、「生きられないもの」や「生命を支えないもの」の意味がある。
化学名のNitrogeniumは、ギリシャ語で「硝石を作るもの」を意味する語、νίτρον(nítron、硝石)をγείνομαι(geínomai、作る)から付けられた。