第四紀

読み:だいよんき
外語:Quaternary period 英語 , kvaternar/o エスペラント
品詞:名詞

地球地質時代のうち、新生代の最後の紀であり、今現在の紀である。

目次

約258万8000年前から現在までの間とされる。

かつて、地質時代を第一紀・第二紀・第三紀・第四紀と四分割したのが名前の由来で、現在でも公式なのはこの第四紀だけである。

古い時代から順に、次の2世に分けられ、各世はそれぞれ複数の期に分けられている。

  • 更新世(洪積世) (約258万8000年前〜約1万1700年前)
    • ジェラシアン (約258万8000年前〜約180万6000年前)
    • カラブリアン (約180万6000年前〜約78万1000年前)
    • 中期更新世(仮称 チバニアン) (約78万1000年前〜約12万6000年前)
    • 後期更新世(仮称 タランティアン) (約12万6000年前〜約1万1700年前)
  • 完新世(沖積世) (約1万1700年前〜現在)
    • グリーンランディアン (約1万1700年前〜約8200年前)
    • ノースグリッピアン (約8200年前〜約4200年前)
    • メーガーラヤン (約4200年前〜)

気候

新第三紀後半から始まった寒冷化が進み、第四紀に氷河時代が始まった。

数万年ごとに氷期が訪れ、その間に温暖な間氷期があった。最後の氷期が訪れたのは約1万年前で、これを境として、以前を更新世(洪積世)、以降現在までを完新世(沖積世)という。

地磁気逆転

地球は幾度となく地磁気逆転(ポールシフト)を繰り返しているが、現時点で最後の逆転があり、地磁気の向きが現在と同じになったのが約77万年前とされる。

これは中期更新世(仮称 チバニアン)が始まった頃である。

生物進化

1万年以上前になる更新世には、マンモスやサーベルタイガーなどが生息していた。

しかし同時に人類の進化も著しく、人類の進化と繁栄の時代である。人類によって滅ぼされた動物も幾つか現われるようになった。特に、マンモスなどは人類に滅ぼされた(食べ尽くされた)という説があるほどで、このような動物は完新世には既に絶滅していた。

日本史

ちなみに日本に目を向けると、更新世と日本の旧石器時代がちょうど重なる。

更新世の初め、約200万年前〜約30万年前頃までを前期旧石器時代、約30万年前〜約3万年前までを中期旧石器時代、約3万年前から更新世終了までは後期旧石器時代と呼ばれている。

関連するリンク
国際年代層序表@Wayback Machine
用語の所属
地質時代
新生代

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