天体の明るさを表わす単位。数値が大きいほど暗く、小さいほど明るい。
紀元前2世紀、ギリシャの天文学者ヒッパルコスは星の明るさを分類し、夜空で一番明るい星を1等星、目で見える一番暗い星を6等星とし、その間を2等星・3等星・4等星・5等星としたのが始まりである。
時は流れ1830(天保元)年、イギリスのジョン・ハーシェルは1等星の明るさは6等星の明るさの約100倍であることを発見した。つまり6等星が100個集まれば1等星の明るさに見えるというわけである。
元々大雑把な決め方だった等級も、現在は等級の差が5なら明るさは100倍異なる、という基準で等級が規定されている。つまり1等級の明るさの違いは1001/5倍、つまり約2.5(2.5118864315)倍である。このため1等星は2等星の約2.5倍明るく、2等星は3等星の約2.5倍明るく、3等星は4等星の約2.5倍明るいということになる。
1856(安政3)年にはイギリスの天文学者ポグソンが6等星の明るさの平均を求め、それを基準に100倍明るい星を1等星、途中は2.5倍ごとに区切った現在の等級を作った。また従来の法則を拡張し、1等星より明るい星、6等星より暗い星も定義された。つまり6等星の約1/2.5の明るさを7等星として、以下8等星、9等星、と続ける。また1等星の約2.5倍の明るさの星を0等星、そのまた約2.5倍明るい星を−1等星(マイナス1等)とし、−2等星、−3等星と続ける。
こうして等級も厳密に表現可能となり、等級も小数による表示が可能となった。一般に1等星と呼ばれる星は1.5等星より明るい星となり、2等星なら1.5等星〜2.4等星、3等星なら2.5等星〜3,4等星、4等星なら3.5等星〜4.4等星、5等星なら4.5等星〜5.4等星、6等星なら5.5等星〜6.4等星を表わすことになっている。
現在全天に、1等星は21、2等星は67、3等星は190、4等星は710、5等星は2000、6等星は5600あるとされている。
ちなみに太陽も月も等級で表現可能で、太陽は−26.8等、満月は−12.5等である。太陽と満月の等級差は14.3等あり、明るさの差は約2.514.3とすると約52万倍もあることが分かる。