細菌の細胞壁は、細胞の補強が特に重要な機能である。
細胞内の液体には様々な物質が溶け込んでおり、常に浸透圧が働いている。このため周囲より水分が入り込み、細胞を膨らませる。この膨張を一定で抑える機能を細胞壁は持っている。
一般に細菌細胞は動物細胞と比べ浸透圧が高いため、細胞壁が損なわれると細胞外の水分が細胞内にどんどん浸入し、浸透圧に抗し切れなくなり破裂、つまり溶菌を起こしてしまう。
例えば抗生物質の代表であるペニシリンは、ペプチド鎖同士を架橋する酵素を阻害し、この作用によって細胞壁の合成を阻害し、溶菌させる。こうして細菌に対し殺菌作用を示す。