妊娠中の子宮内、胎児を包む羊膜の中を満たす液体。胎児はこの中に浮かび、一本の臍帯によって母親の胎盤と繋がっている。
こうすることで外界からの衝撃を避け、更に母体などと癒着することによる畸形を防止できる。また液体中にいるため胎児は自由に運動できると同時に、運動の衝撃が直接子宮壁に及ばないようにし、母体を保護することができる。そして羊水の温度はほぼ一定に保たれているため、胎児を保温する効果がある。さらに、胎児は羊水を嚥下しており、栄養的な側面もある。
ヒトの場合、液色は淡黄色。98%以上が水分で、残り2%未満が胎児由来の成分である。胎児成分は、胎児の尿や皮膚細胞、皮膚の脂肪などである。液性は弱アルカリ性。羊水は胎齢8日目頃から産生されはじめ、成長に応じて増加する。
羊水は母体血液からの滲出や羊膜上皮からの分泌がによるが、妊娠後期には胎児尿や呼吸様運動の際に分泌される肺胞液など胎児由来成分が増えてくる。