肺気腫

読み:はいきしゅ
外語:pulmonary emphysema
品詞:名詞

呼吸細気管支と肺胞が拡張し、破壊される疾患のこと。現在はCOPDとも呼ばれている。

罹患すると吸った空気が上手く吐き出されなくなる。症状が進行し肺胞が拡張と破壊を繰り返されると、やがてブラ(bulla)という袋を形成してしまう。そして肺血管を細めたり、全体が膨張肥大化し横隔膜を押し下げたり心臓を圧迫したりする。

自覚症状としては、咳、痰、運動時の息切れや呼吸困難であるが、進行すると安静時でも呼吸困難を生じるようになる。また、肺気腫のブラが破裂すると、気胸などの合併症を頻繁に起こすようになり、重大な呼吸障礙(呼吸障害)に陥る。

肺気腫患者の8割以上が喫煙者であるため、喫煙が因子となっていることは疑いようがない。また、酵素α1-トリプシンが先天的に欠損している場合にも、環境因子が加わることで発症することが知られている。家族集積性なども見られることから、遺伝的な要素があることも推測されている。

一旦発病してしまうと、いかなる方法でも病気の進行を止めることはできない。従って、最初から肺気腫に罹患しないことが重要である。原因として最も考えられている喫煙をしないことが、最大限の予防と考えられる。ゆえに発病後すぐに煙草を中止しても既に遅いが、しかし吸い続ければ急激な進行をおこすため、副流煙も含めて禁煙することが最重要である。