80x86シリーズのプロセッサの16ビット環境にある壁。
1Miバイトを超えるメモリ範囲について、直接アクセスできない、という制限のこと。
正確にはメガではなくメビ、つまり「1Miバイトの壁」と呼ぶべきだが、当時はまだMi(メビ)という単位がなく、このように「1Mバイトの壁」と呼ばれていた。
80x86シリーズプロセッサの16ビット環境では、16ビットのセグメントと16ビットのオフセットにより20ビットのアドレスを表わす。
このため、220バイト、つまり1Miバイトが物理的に利用可能な最大アドレッシング範囲となる。
これを越える容量のメモリを用いたい場合でも、直接CPUのアドレスとして指すことができないので、バンク切り替えなどの方法を用いるしか術がない。これが1Mバイトの壁である。
この壁を突破するのは、80286の24ビットのプロテクトモードからで、この環境で224バイト、つまり16Miバイトまでに対応した。