21番染色体

読み:にじゅういちばん・せんしょくたい
外語:21 chromosome 英語
品詞:名詞

22本ある人間常染色体の一つで、国際統一命名法における21番目。

2006(平成18)年2月時点では、塩基数約4500万bp、遺伝子数337個とされている。常染色体中では、塩基数で22番目で最短、遺伝子数は22番目で最少である。

目次

国際ヒトゲノム計画の一環として、日本の理化学研究所等により21番染色体のDNA塩基配列の解読が進められ、2000(平成12)年5月8日に解読を終えたと発表された。

この時、動原体(セントロメア)近傍と、末端(テロメア)に特色のある繰り返し構造が発見され、現在では「遺伝子砂漠」と呼ばれている。

ヒトと近縁の生物では、チンパンジーでは22番染色体が対応する。

主な遺伝子や作られる蛋白質等の名称、位置、およびその欠損による遺伝病などは次のとおり。

  • APP(アルツハイマー病原因遺伝子)
  • SOD1 (活性酸素除去酵素)
  • インターロイキン10受容体β
  • ダウン症必須領域遺伝子群DSCR1〜10
  • KRTAP21-2 (keratin associated protein 21-2) 21q22.1-q22.1
  • S100B (S100 calcium binding protein) 21q22.3
  • COL6A1 (コラーゲン) 21q22.3 →筋障害
  • COL6A2 (コラーゲン) →筋障害、筋ジストロフィー
  • PFKL 21q22.3

この染色体に関わる主な遺伝病と、原因は次のとおり。

用語の所属
常染色体
関連する用語
トリソミー

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