Motorolaが開発したCISC型16ビットマイクロプロセッサ。1979(昭和54)年発売。
X68000やMacintosh、Amiga、各種ゲームセンター用ゲーム基版、各種ワークステーション等で使用された実績を持つプロセッサ。8086よりも大量のメモリが使用でき、しかも高速だったため、ワークステーションなどへ多く利用されることになった。
68000シリーズは多機能で、C言語に適するような命令が多数用意されているなどCISCプロセッサらしい設計になっていた。68000シリーズは8086シリーズのような進化はしなかったが、理由は幾説かある。マーケティングの問題説と、この多機能さが仇となりデータパスが長くなり高クロック対応が難しかった説である。
68000シリーズでも68060というスーパースケーラなマイクロプロセッサは作られたが、出すのが遅すぎてどこにも採用されなかったため、あとが続かなかった。タイミング良く後継の高性能版をリリース出来なかったため、当初は多く使われていたワークステーション分野での占有率をRISC系のプロセッサに譲ることになったのである。
コラム(Motorola マイクロプロセッサ の命名規則) ┏━━━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃MCxxxxx │量産タイプ ┃ ┃XCxxxxx │βバージョン ┃ ┃PCxxxxx │プロトタイプ ┃ ┠─────┼─────────────────────────┨ ┃MC680x0 │ノーマル仕様 ┃ ┃MC68HC0x0 │CMOS版 ┃ ┃MC68EC0x0 │Embedded Controller(仮想記憶制御MMU)・FPUなし ┃ ┃MC68LC0x0 │ローコスト(FPU:浮動小数演算装置)なし ┃ ┠─────┼─────────────────────────┨ ┃MC680e0 │EVEN(偶数)..通常版 ┃ ┃MC680o0 │ODD (奇数)..通常版から見たバグ修正版や機能拡張版 ┃ ┗━━━━━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 最後の偶奇と言うのがポイントで, この為に68040の次に68050が出ず, い きなり68060に飛んだ.