慢性閉塞性肺疾患。かつて慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていた病を、総称してCOPDと呼ぶようになった。
肺は肺胞と呼ばれる小さな袋が集まったもので、そこに毛細血管があり、ガス交換(酸素と二酸化炭素)をしている。
しかし煙草喫煙を行なうと、気管が炎症を起こして気管の壁が腫れて狭まり、やがて呼吸ごとに笛を吹いたような音がするようになる(慢性気管支炎)。加えて肺胞が破壊されブラ(bulla)という袋を形成する。こうなると肺胞が膨らんだままの状態となり、呼吸機能が著しく低下する(肺気腫)。
これが、死よりも悲惨な状態(WORSE THAN DEATH)とも呼ばれるCOPDである。
自覚症状に咳や痰、慢性的な息切れなどがある。
重度になると酸素ボンベ無しでは生活できなくなり、更に悪化すると呼吸不全で死亡する。
ただし、COPDは簡単に死ねる病気ではない。病状は、常に溺れ、もがいている様なものである。しかし実際に溺れているのと違って、すぐそこに死が待っているとは限らない。長期にわたり苦しみが続き、のた打ち回って死ぬ病気なのである。
COPDは別名タバコ病と言われ、COPD罹患の原因の90%以上が煙草喫煙である。
自ら吸わないことは勿論のこと、受動喫煙にも気をつけねばならない。また大気汚染もCOPDの病状を悪化させる。
2004(平成16)年現在、日本には潜在的患者も含めて500万人以上いると言われており、肺がん患者の50〜60倍のCOPD患者が存在すると考えられている。
COPDは、一度罹患すると二度と治癒せず、治療も不可能で、肺移植以外に病態を改善させる手だてはない。
従って、現代医療としては、それ以上の進行を食い止めることに終止することになる。
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