宇宙航空研究開発機構(JAXA)により開発予定の衛星打ち上げ用ロケット。
直径5.2m。2009(平成21)年度に1号機と2号機を打ち上げる予定。
名前の「H」は、液体燃料の水素(H)から取られている。
当初「H-ⅡAロケット増強型」として計画されていたものだが、一般人でも区別し覚えやすいようにとの配慮から、「H-ⅡBロケット」へと名称が変更されることとなった。
H-ⅡAロケットと比較し、H-ⅡAロケットでは1基だった第一段液体ロケットエンジンLE-7Aを2基に増設したクラスタ構成とする。これに伴い、直径は1.2m太い5.2mとなり、全長は1m伸長する。そして推進薬を約1.7倍搭載する。
そして、SRB-A(固体ロケットブースター)は、改良型のSRB-A3として4本が取り付けられる。
タンクのドーム部が再び国産化された。また、接合は溶接ではなく、FSWを採用した。
なお、エンジンのクラスター化(今回は一段目のエンジンを二基に)は、我が国では初めてである。
ロケットエンジンLE-5Bを搭載するのが第二段ロケットで、これはH-ⅡAロケットと同じである。
基本的には同じだが、重いHTVを搭載するため、強度を上げるための変更が行なわれている。
打ち上げ能力はH-ⅡAロケットの4〜6トンから、静止トランスファ軌道(GTO)で最大で8トンまで増強される。4トン級の衛星なら二機同時に打ち上げ可能だが、ロケット二発よりは安価となり、つまり一機あたりの実質コストが下がることになる。
H-ⅡAロケットのH-ⅡA204の第一段強化型といえる。
現在は鋭意開発中である。
最初のH-ⅡB・F1は完全な試験機となる見込みで、次のH-ⅡB・F2で現在開発中の宇宙ステーション補給機HTVを打ち上げる計画である。
一応はISSに依存したHTV用ということになっているが、JAXAとしては、将来の有人飛行も念頭に入っているものと思われる。