NetBurst

読み:ネットバースト
外語:NetBurst
品詞:固有名詞

Pentium 4のマイクロアーキテクチャ(内部構造)の名。2000(平成12)年8月に発表され、11月に発売されたPentium 4(コードネームWillamette)から採用された。

CPU内部構造は、初代PentiumはP5、Pentium Pro〜Pentium ⅢまではP6と呼ばれていた。

その後継であるNetBurstは、従来より更に高機能に拡張され、そして「高クロックに特化した設計」になっている。

簡単に言えば、クロック周波数の向上「だけ」を目指した設計のアーキテクチャで、その代償として発熱量が莫大になり、巨大な冷却装置が必要となった。

NetBurstを採用しているのはPentium 4とその関連品、姉妹品のみで、後継製品では採用されていない。

  1. Willamette(ウィラメット) 180nm。
  2. Northwood(ノースウッド) 130nm。
  3. Prescott(プレスコット) 90nm。
  4. (Tejas(テハス)) 90nm。キャンセルされ、製品化されていない
  5. Smithfield(スミスフィールド) デュアルコア版
  6. CedarMill(シーダミル) シングルコア版65nm (Tejasの65nm版と考えられている)
  7. Presler(プレスラー) デュアルコア版65nm (CedarMillのコアを二つ搭載)

主な機能に、次のようなものがある。

  • 400MHz・533MHz・800MHzのFSBクロック(P6では100〜133MHz)の採用
  • クロックの倍速で動く整数演算ユニット
  • 20段(Willamette/Northwood)または31段(Prescott)のパイプライン(P6は10段)による効率の向上
  • ストリーミングSIMD拡張命令2(SSE2)やストリーミングSIMD拡張命令3(SSE3)対応(Prescott以降)

スーパーパイプライン

パイプラインが20段や31段とあまりにも深いため、分岐予測を誤った時のペナルティが大きい。

そのため、1クロックあたりの性能はP6よりも20%程度悪化しているとされるが、代わりにP6アーキテクチャの2倍以上の周波数で動作させることが可能なため、実質的に高速に動作させることができる。

これが、クロック周波数の向上「だけ」を目指した設計と言われる所以である。

ハイパー・スレッディング

設計当初よりハイパー・スレッディング・テクノロジが念頭に置かれていて、これが機能すれば20%程度の性能向上になるとされる。

つまりクロックあたりの性能はP6と同等になる。

この機能は二代目コアNorthwoodから利用されるようになった。

しかし莫大な消費電力と発熱をもたらすNetBurstは、やがて行き詰まりを見せた。

この後継には、モバイル用として設計されたBaniasアーキテクチャがベースと考えられる、Coreアーキテクチャ、Core 2アーキテクチャとなった。