ABO式血液型における表現型の一つ。
両親からの血液型遺伝子がOOホモの場合、表現型はO型となる。
日本人ではA型に次ぎ優勢で、人口比でおよそ30%がO型であるとされる。その一方でアフリカやアメリカなどでは圧倒的にO型が多く、世界平均では最も多い血液型である。
A遺伝子やB遺伝子は共に354個のアミノ酸からなる転移酵素をコードしている。
A遺伝子とB遺伝子はコドンの176、235、266、268番目が異なっており、その結果4個のアミノ酸がそれぞれの転移酵素で異なる。
その一方、O遺伝子のcDNAの塩基配列はA遺伝子と類似するが、88番目のコドンのG塩基が欠失しているためフレームシフト突然変異となり、117個のアミノ酸からなる別の蛋白質が産生される。この蛋白質には転移酵素の活性はない。よってH抗原に糖が付加されないためO型となる。
また更に、O遺伝子のcDNAの塩基配列の研究が進んだ現在、B遺伝子と類似のcDNA配列や、特異的なG塩基の欠失を伴わないO遺伝子も発見された。
O型には幾つかのバリエーションが知られ、中でも特に有名なO型のバリエーションにボンベイ型がある。