悪性肺炎「重症急性呼吸器症候群」。
2003(平成15)年2月26日にベトナムのハノイ市で最初の患者が確認されて以来、支那・広東省や香港など、特定アジアを中心に感染が拡がった。WHOは発祥地を支那としている。
SARSの病原体は暫く謎だったが、新種のコロナウイルス(coronavirus)であることが判明した。この新種のウイルスはSARSウイルス(SARS virus)と命名されている。
ウイルスの飛沫感染、感染者の体液への接触(要するに性交渉)などにより感染すると考えられている。しかしどの程度の量、ウイルスが感染すると発病するのかはまだ分かっていない。
主な症状は38℃以上の発熱、乾いた咳、息切れ、呼吸困難である。感染後の潜伏期は2〜7日と短い。
治療法はまだ確立していない。既存の抗生物質は無効であるようで、体制の整った医療機関の集中治療室で保存的治療を行なう。