天体位置の観測に基づき計算された、天文学的な時刻。かつてのGMT(グリニッジ標準時)の現代的定義として1928(昭和3)年に登場したもので、世界各地における観測値を元に決定される。
現在標準時として用いられているUTC(協定世界標準時)と厳密には一致しないが、それを補正する基準として用いられている。
厳密には、UTには複数の計算法がある。
最も単純なものが、世界各地の観測結果を経度の差によって本初子午線における換算し平均して求めた時刻で、これはUT0と呼ばれる。UT1は、UT0に加えて地球自転軸の変動を考慮し、計算に導入したものである。さらに、地球自転の季節変化を考慮したものはUT2と呼ばれ、他にもいくつかの手法が提案されている。
現在、単にUTと呼んだ場合は、UT1を指すことが多い。UT2が標準とされた時期もあったが、1975(昭和50)年にUTCの基準としてUT1が選ばれて以降は、単にUTといえばUT1を指すことが一般的になっている。