V9938

読み:ヴィー・きゅうきゅうさんはち
外語:V9938
品詞:商品名,@部品

ヤマハの開発したVDP。MSX(1)が採用したTMS9918Aの上位互換VDPであり、MSX2で採用されたもので、様々な機能向上が行なわれた。"MSX-VIDEO" とも呼ばれる。

グラフィック機能はTMS9918の機能に加えて、256×212ドット256色同時表示、または512×212ドットで512色中16色表示の画面が追加された。更に新規に追加されたグラフィックモードでインターレース出力に対応した。また従来の画面モードでも、16色固定からパレット方式の512色中16色に対応している。

TMS9918と同じ画面モードは、TEXT1(40×24、MSXのSCREEN 0:WIDTH 40、1文字は6×8ドット)、GRAPHIC1(32×24、MSXのSCREEN 1、1文字は8×8ドット)、GRAPHIC2(256×192、MSXのSCREEN 2、横8ドット単位で2色)、MULTI COLOR(64×48、MSXのSCREEN 3)である。

新設された画面モードは、GRAPHIC4(256×212、16色、MSXのSCREEN 5)、GRAPHIC5(512×212、4色、MSXのSCREEN 6)、GRAPHIC6(512×212、16色、MSXのSCREEN 7)、GRAPHIC7(256×212、256色、MSXのSCREEN 8)、である。

拡張された画面モードは、TEXT2(TEXT1の拡張で1行80桁まで。文字の点滅機能にも対応、MSXのSCREEN 0:WIDTH 80)、GRAPHIC3(GRAPHIC2の拡張でスプライト機能が強化された。MSXのSCREEN 4)、である。

TEXT2モード対応で、テクストモードで横80文字表示(1文字は6×8ドット)が可能となった。グラフィック機能は256×212ドット256色同時表示、または512×212ドットで512色中16色表示の画面が追加された。

いろいろな画面モードが増えたが、このうちGRAPHIC5(SCREEN 6)やGRAPHIC3(SCREEN 4)は、殆ど使われなかった。

スプライト機能はライン単位で色が付けられるようになり、また複数枚合成して1ラインで2色以上使えるようになった。そして横に8枚までスプライトが表示可能となった。互換性のためSCREEN 0〜3までは従来と同機能のモード1であり、SCREEN 4以降で拡張されたモード2となる。

さらにハードウェア縦スクロール機能が追加された。

VDPの特徴であるVDPコマンドも豊富になり、VRAM間のブロック転送などがハードウェアで実現可能となった。V9938は128KiバイトまでのVRAMを管理できるが、更に64Kiバイトの拡張VRAMを扱える。MSX2では拡張VRAMは使用されず、VRAMは64Kiバイトまたは128Kiバイトで使われた。

V9938以降では、ステータスレジスタ1(S#1)のビット5〜1でチップの種類が分かる。V9938ではID番号は0である。