ワープロ専用機

読み:ワープロせんようき
品詞:名詞

かつて使われていた、文書処理を専門とするために開発された電子計算機の通称。パーソナルコンピュータ(パソコン)と対比してこう呼ばれた。

現在では、パソコンでワードプロセッサのソフトウェアを利用するのが一般的である。

しかし、かつては文書処理を専門に行なうために、キーボード、ディスプレイ、プリンタフロッピーディスクドライブなどを搭載した、専用の装置が利用されていた。

初出

日本語ワープロ第1号機は1978(昭和53)年9月26日に東芝が発売したTOSWORD(トスワード)JW-10(価格630万円)であり、ここから日本語ワープロの歴史が始まった。

トスワードJW-10誕生の苦労話についてはNHKのプロジェクトX 第95回で紹介されている。

人気時代

こうして一時は、多くの家電メーカーが凌ぎを削る程の人気製品となっていった(順不同)。

  • 東芝 ‐ Rupo
  • 日立製作所 ‐ WordPal、with me
  • リコー ‐ マイリポート
  • シャープ ‐ 書院
  • 富士通 ‐ OASYS
  • 三洋電機 ‐ ワープロ博士
  • キヤノン ‐ キヤノワード
  • カシオ計算機 ‐ クレモナ、ダーウィン、ポストワード
  • 松下電器産業 ‐ スララ
  • NEC ‐ 文豪

最後

しかし専用機はパソコンの普及によって売上が激減、次々とメーカが撤退してしまった。

最後まで残ったシャープの書院も2000(平成12)年2月発売の「WD-CP2」の売れ行きは悪く、2001(平成13)年に生産打ち切りが決定、ついにワープロ専用機の歴史に幕が降ろされてしまった。

個性

パソコンとワープロ専用機の違いとしては、パソコンは様々な用途に用いるように作られているのに対し、ワープロは文書作成や編集など、文書に関る作業を専門に扱うように作られているという設計概念(コンセプト)の違いがあった。末期の専用機には通信機能や表計算機能などもついており、パソコン並みの機能が搭載されていた。

専用機である分、機能を文書編集に特化して設計でき、延いては汎用の機械であるパソコンよりも高度でかつ容易に文書作成・編集作業が行なえるのが売りだった。しかし、末期には汎用機であるパソコンも性能が向上し、文書作成、編集が容易に行なえるようになっていた。

また、パソコンは元々プロやオタク用の機械である(家電では無い)のに対し、ワープロ専用機は家電という違いもある。ワープロ専用機はそう簡単には壊れないが、パソコンは変にいじるとすぐおかしくなるので、初心者向きではない。