P2Pファイル共有ソフトウェアWinnyを作り上げたプログラマ。男性。通称47氏。東京都文京区在住。
栃木県出身。地元の名門、栃木県立栃木高等学校を卒業後、茨城大学工学部情報工学科に進学した。その後、同大の大学院の博士課程まで進む。
その後就職し、2002(平成14)年1月からは東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻 情報処理工学研究室(数理情報 第七研究室)の特任助手となり、院生のソフトウェア開発指導に従事した。
しかし彼の作品Winnyが著作権侵害に多く利用されたということで、2004(平成16)年5月10日、著作権法違反(公衆送信権の侵害)の
だが司法判断が分かれている段階での実名報道であり、名誉毀損、プライバシーの侵害の可能性が高いとみられる。
そして勾留期限が切れた5月31日、京都地検により著作権法違反(公衆送信権の侵害)の幇助の罪で起訴された。
その後の調査で、金子が法に触れるような事は何もしていない事がほぼ明らかとなり、不当逮捕ではないかとの声が噴出した。
裁判費用として瞬く間に義援金が集まり、その金額は約1,500万円となった。また顔に泥を塗られる形となった東京大学内でも、不当逮捕をした警察を糾弾する動きがあったとされる。
この逮捕事件を切っ掛けとして、正体不明だった天才プログラマも遂に顔出しを果たすこととなり、"大学で講義を受けたい"、"ぜひ我が社へ" といった声も聞かれるようになった。
金子氏が善人でないことは確実だろうが、それと逮捕して良いかどうかは別次元の話である。法治国家である以上、法に触れているかどうかだけが重要なのであり、倫理的な問題と法的な問題は別なのである。
Winnyを含めてP2Pはかなりグレーゾーンではあるが、この逮捕に踏み切った京都府警の手際は全く褒められたものではない。それも著作権法に挑発的だから逮捕された、と報じられているが、これが真実であるとすれば思想信条の自由の侵害であるし、思想犯として不当逮捕したと言われても反論できないだろう。
情報の流出や匿名性の悪用、ネットの今後は確かに不安ではあるが、これでは警察の今後の方がよほど不安である。
金子氏は会見等で、Winnyで実現できなかったこと、そしてWinnyの次について語り始めている。
Freenetに触発されて開発されたWinnyは、Freenetの匿名性を保ちながら、それと相反する効率性を追求したものである。その目的はある程度達成され、Winnyは多くの利用者からの支持が得られた。
そして金子氏の語る未解決の技術的課題は、放流されたファイルの管理と、システムのオープンソース化だとする。
ファイル管理については色々な案があるとするが、Winnyについて公判中であるため、それを試すことはできないとされる。
ソースのオープン化は、これによってダウンロード専用Winnyなどが作られるとシステムの効率は避けられないことから、公開が
これも昨今、オープンソースのP2Pファイル交換ソフトウェアBitTorrentの登場によって変わりつつあり、金子氏は次世代のWinnyはBitTorrentの発展系で、匿名性と効率性を備えたオープンソースのシステムだと語り、既に実現のための環境は整っていると述べている。