防疫処置

読み:ぼうえきしょち
品詞:固有名詞

GPL汚染されないよう、GPLなものを慎重に隔離し、他のライセンスに触れないようにすること。

目次

FreeBSD/NetBSD/OpenBSDなど、各種BSDBSDライセンスでライセンスされている。

このようなOSでも、GPLのソフトウェアは「同時配布」という形で含まれている。しかし「同時配布」という形であれば、「GPL的な意味で使用」したことにはならないので、GPLの制限は受けないので問題ない。ゆえに、今もBSDライセンスが維持されている。

X Window Systemも、MIT形式のライセンスでライセンスされているが、このライセンスはMIT形式以外のライセンスを許さないという決まりがある。従って他のライセンスのコードを混ぜることはできない。

さて、GPLなソフトウェアにBSDライセンスやMIT形式ライセンスのものを混ぜることはライセンス的に可能である(GPLではこれを「互換」と呼ぶ)。そして、そのコードのライセンスはGPLになる。これをGPL汚染という。

しかし、GPLのものをBSDライセンスやMIT形式ライセンスのものに混ぜてしまえば、BSDライセンスやMITライセンスは維持できない。

従って、BSDライセンスやMIT形式ライセンスを維持するため、GPLを慎重に隔離する必要がある。これを防疫処置という。

関連する用語
GPL汚染
GPL

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club