CD-R

読み:スィーディーアー
外語:CD-R: Compact Disc Recordable 英語
品詞:名詞

一度だけ書き込めるCD。消去は出来ない。

目次

通常のCDと同じポリカーボネート基材に有機色素をコーティングし、その上に金の反射膜を蒸着している。

媒体の形状や読み出し特性などはCD-ROMとほぼ同じ。

仕様は規格書オレンジブックで規定されている。

耐久性

CD-Rは100年程度の保存に耐えられると言われており、米国では公式文書の保存用メディアとして認可されている。

但し紫外線に弱いという弱点もあるので、直射日光にさらしてはならない。またCD同様、レーベル面の保護膜は薄く出来ているので、傷を付けたりしないように扱う。

但し、安価なものは長持ちしないことが多いようだ。

技術

  • レーザー光波長 ‐ 775〜795nm(記録)、770〜830nm(再生)
  • 記録パワー ‐ 4〜8mW
  • 対物レンズ開口数 ‐ 0.5(記録)、0.45(再生)
  • トラックピッチ ‐ 1.6µm
  • 誤り訂正符号 ‐ リードソロモン積符号

由来

1988(昭和63)年に太陽誘電により開発され、翌年1989(平成元)年にCDの正式規格として採用され、物理フォーマットは規格書Orange Book Part Ⅱとして規定された。

一度だけ書き込める(Write Once)なため、WORM(Write Once Read Many)媒体の一種に分類されている。

特性

ディスクに書き込む際は、読み出しに比べて高い出力のレーザーを照射する。

レーザーで色素層を変成させて、反射率を変化させる。

この反射率の変化の有無がCDと同じ結果を生むため、読み出しがCDと全く同じになる。但し、CD-R登場以前の高速CD-ROMドライブ等ではレーザーの波長が異なるものもあったため、CD-Rを読めないドライブも存在した。

応用

Photo CDなどもこのCD-Rを用いている。

またセガサターンPlayStation等のゲーム機では、ソフトウェアのコピー防止のため、ハードウェア的にCD-Rが読めないようプロテクトを掛けており、Photo CDなどは読めないとされている。

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