DeCSS

ノルウェーの16歳少年(当時)Jon Lech Johansen(ヨン・レック・ヨハンセン)が作成したDVDの複製防止コードのCSSを解除するソフト。

元はLinuxでDVD鑑賞を可能とするために作られたもので、特に悪いものではない。しかしこれを悪用するとDVDを不正にコピーすることが可能となるので映画業界が激怒、訴訟合戦となった。

このソフトの成果を利用していろいろなアタックが行なわれた結果、復号鍵が次から次へと発覚してしまい、CSS1は事実上骨抜きになってしまった。

アメリカでは、DMCAにより、このソフトの公開が違法であると判決が下されただけでなく、ソースコードそのものの公開や、このソフトが掲載されダウンロード可能なサイトに他者がリンクを張ることすらも違法であるとされた。このため言論の自由などの問題を巡り様々な論争となっているが、アメリカ連邦地裁はプログラムのソースコードは言論の自由で保護される範囲に含まれていない、と判断している。

対してノルウェーでは、DeCSSは合法であり、オスロの法廷でイレーネ・ソグン裁判長は「当法廷は、合法的に作られたDVD映画を購入した者がその映画にアクセスすることを合法と認める。但しその映画が違法な海賊版なら、その限りではない」とした。更に、消費者は合法的に入手したDVD映画であれば、例え製作者が想定しなかった方法であったとしても消費者は再生する権利を有する、と認めている。

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