DirectX

読み:ダイレクトエックス
外語:DirectX 英語
品詞:固有名詞,+規格

Microsoftの提供する、Microsoft WindowsマルチメディアAPIの代名詞。

実際にDirectXという名のAPIがあるわけではなく、Xの部分に用途に応じた名称が入る。例えばDirectDraw(2次元描画)やDirect3D(3次元描画)、DirectSound(音声再生)、DirectPlay(ネットワークゲーム用)などがある。

このAPI群は、ハードウェア固有の機能を最大限に引き出すことを目的とし、ハードウェアを直接操作できたMS-DOSからの移植作業を容易にしながら、それによるパフォーマンス低下を極力なくすために設計された。ゲーム開発用として登場した経緯から、一番最初のバージョンであるDirectX 1.0 SDKに相当するものは "Game SDK" と呼ばれていて、バージョン2からDirectX SDKと呼ばれるようになった。

DirectXは、ハードウェアに関する直接的なサービスを代行するDirectX Foundationと、マルチメディア関連の処理を扱うDirectX Mediaの二種類に分けられる。"Direct" という名は、ハードウェアを直接操作するというところを語源としているので、旧来から存在するのは "Foundation" である。これはHAL(Hardware Abstraction Layer)と名付けられ機構でハードウェアを仮想化することにより、もしハードウェアにその機能が無ければソフトウェアで処理を代行することで、すべての環境を同一に扱うことが可能にできる。これが、DirectXの持つ大きな特徴である。もちろん、ソフトウェアで代行する場合の速度については別の次元の問題である。

DirectX 6.0からAMD 3DNow!命令に、DirectX 6.1からPentium ⅢのストリーミングSIMD拡張命令(SSE)に、DirectX 7.0からはハードウェアによるトランスフォームとライディング、DirectX 8.0からPentium 4のストリーミングSIMD拡張命令2(SSE2)に対応し、3Dグラフィックを高速化する。DirectX 8.1はWindows XP標準搭載版で、ピクセル・シェーダーなどが改良されている。DirectX 9.0はシェーダー言語HLSLに対応し、またハードウェアT&Lは廃止された。

Windows 95対応の最終版はDirectX 8.0a、NEC PC-9801/PC-9821対応の最終版はDirectX 7.0aである。

コラム(DirectX)
・DirectX Foundation
  ・Direct3D (Immediate Mode)     (DirectX 2.0 〜)
  ・DirectDraw                    (GameSDK 〜)
  ・DirectInput                   (GameSDK 〜)
  ・DirectSound                   (GameSDK 〜)
  ・DirectSound 3D                (DirectX 3.0 〜)
・DirectX Media
  ・Direct3D (Retained Mode)      (DirectX 2.0 〜)
  ・DirectModel
  ・DirectPlay                    (GameSDK 〜)
  ・DirectMusic                   (DirectX 6.1 〜)
  ・DirectShow                    (DirectX 5.1 Media SDK)
  ・DirectAnimation               (DirectX 5.1 Media SDK)
  ・DirectSetup                   (GameSDK 〜)
  ・AutoPlay                      (GameSDK 〜)
  ・VRML