Tizen

読み:タイゼン
外語:Tizen 英語 , 타이젠 朝鮮語(南)
品詞:商品名

LiMo Foundation、Linux Foundation、Tizen Project、Tizen Associationなどにより開発中のスマートフォン向けオペレーティングシステム

目次

現在の主流、AndroidiOSのように特定メーカーに依存していない、オープンなスマートフォン向けオペレーティングシステムを標榜して開発中である。

実際にはスマートフォンだけでなく、タブレットコンピューターノートパソコンスマートテレビなどへの対応も標榜されている。

LiMo PlatformとMeeGoを中心として、いくつかの「iPhone風OS」開発プロジェクトが統合されたため、様々な企業が参画している。AndroidではARMに大敗したCPUメーカーのIntel(元MeeGo陣営)が参画しているのも特徴である。

由来

元々、スマートフォン用のOSは様々な会社が様々な思惑で様々なものを開発していた。

しかし、AndroidがAndroid 2.2(Frozen Yogurt)あたりで実用化しだしたことから、その時に主流を目指して開発されていたLiMoとMeeGoが統合しTizenとなった。

融合

  • LiMo Platform

    MotorolaNECNTTドコモ、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、Vodafoneサムスン電子の6社が結成した非営利団体、LiMo Foundationで開発が行なわれていた。

  • MeeGo

    IntelのMoblinと、NokiaのMaemoを統合する形でプロジェクトが発足し、開発していた。

  • bada

    サムスン電子が開発していた。

日本

NTTドコモは「iPhone風でありながらAndroid以外の自由にできるOS」を欲していたためTizenに肩入れをしていた。

もし日本国内でリリースされるとなれば、まずNTTドコモからリリースされると見込まれる。対するauはFirefox OSの端末を先にリリースした。

当初は2013(平成25)年内にTizen搭載のスマートフォンをリリース予定だったが、不具合が多い、操作性もまだ良くないなど、OSとしての完成度が低かった。このため「2013(平成25)年内」から「2014(平成26)年前半」に延期したあと、更に無期延期とした。2013(平成25)年3月の報道によれば、富士通とNECがTizen搭載のスマートフォンを市場投入予定と報じられていた。

市場にはAndroidスマートフォンの在庫がだぶついている状況下、これ以上売れそうもないゴミを増やす訳にはいかないという事情もあったようである。

結果として、日本で初のTizen OS搭載機はスマートウォッチ「Samsung Gear S」となった。後継の「Samsung Gear S2」も日本で発売となっている。

インド

Tizenは、発表時点から死亡説がささやかれ、1機種も出ずに消滅する可能性まで指摘されていた。しかし2015(平成27)年1月、遂にTizen 1号機となる「Samsung Z1」をサムスン電子がインドで発売した。価格は5,700ルピー(92米ドル)という低価格路線である。

4インチのWVGA液晶、CPUは1.2GHzのデュアルコア、メモリーは768Miバイト、カメラは3.1メガピクセル。ストレージは4GiバイトだがSDカードで増量は可能。通信機能は3Gのみで、LTEには対応していないなど、その性能は価格相応となっている。

しかしインドでは性能が悪いと不評で、全く売れていないという。Googleが展開する低価格ブランドAndroid Oneや、無数にある他の廉価製品の方が好評とのことで、例えばMicromaxが対抗機種のAndroidスマートフォンYurekaをAmazon.inでタイムセールに掛けたところ、ものの数秒で2万5000台を完売したとのことである。

Firefox OSとの違い

HTML5を用いてアプリケーションを開発することは、Firefox OSと同様である。

更にTizenは、ネイティブアプリの開発も可能となっている。

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