Transaction-safe FAT

読み:トランザクション・セーフ・ファット
外語:TFAT: Transaction-safe FAT 英語
品詞:名詞

書き込み中の電源断などへの対応を組みこんだ、安全性の高いFAT。Windows Automotiveなどで採用されている。

目次

車載機などのように、突然の電源断が生じうる機器で媒体に書き込みをすると、書き込みが完了しないまま電源が切れてしまうことがある。

この場合、書き込み途中のデータが喪失するばかりか、ファイルシステム自体が破損することもありうる。

そこで、安全性を高めるために書き込み中断の保証機能を追加したものがTFATである。

機能

具体的には、次のような機能が保証される。

  • 書き込みが完了したデータは喪失しないこと
  • 書き込みが中断した場合は処理開始前に復旧できること
  • ファイルシステムとしての整合性が保たれ、使用不可能領域が量産されないこと

TFATはFAT32 File System Specification Version 1.03の拡張として作られ、さらにexFATの機能を追加したTexFATもある。

手法

FATファイルシステムには、FAT1/FAT2という二つのテーブルが存在し、通常は、全く同じ値を値を持つミラーとなっている。

データの書き込みは空きクラスターに対して行なわれ、FAT2を更新する。

書き込んだ後にFAT2を安定した内容に更新し、その内容をFAT1に複写することで、書き込み処理は完了する。

用語の所属
FAT

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