ISO/IEC 9899:1999(いわゆるC99、日本語規格はJIS X 3010:2003)で採用された、Cの変数型の一つ。long intよりも更にlongな整数を宣言する。
C++では仕様化されていないが、一部の実装(gccやMicrosoft C++など)で対応している。
概ね64ビット長の変数であるが、32ビット環境でも使用できる。
64ビット環境ならレジスタ1本で済むが32ビットではそうはいかないので、メモリを介した演算として内部で処理されている。従って、演算の手間が多いことから処理速度は遅いと考えられる。
実際に、long longに対応したgccでの32ビット環境での出力を例に挙げる。
long long num;
num = 0x1122334455667788ll;
上の、long long変数への代入は、下のように出力される。
movl $1432778632, -16(%ebp)
movl $287454020, -12(%ebp)
次に、この変数のインクリメントを例とする。
num++;
上の、インクリメントは、下のように出力される。
addl $1, -16(%ebp)
adcl $0, -12(%ebp)
このように、内部では32ビット×2で処理されていることが分かる。
なお、Visual C++でも同様であるが、gccと比較すると若干効率の悪いコードを出力しているようである。
数値の型を表わすサフィックスは、次のものが使われる。
printfのフォーマット文字列は、標準的には%lldなどを用いる。
但し、Microsoft Visual C++ 2003等では、%lld等では値を正常に表示できない。代わりに次のようにする。
対応する実装では、limit.hにおいて以下の3個のマクロ定数が定義される。これを利用すると、その環境での長さを得ることができる。