this

C++では、インスタンス自身を指すポインターである。

Javaでは、インタンス自身を参照する疑似変数であるとともに、コンストラクター内で用いた場合、他のコンストラクターを明示的に呼び出すためにも用いる。

Kotlinも基本的にはJavaと同様であるが、そのほかにスコープ関数の中に参照元のオブジェクトをthisとするものがある。

C++/Java/Kotlinおよび同様の実装をしているプログラミング言語では、thisは省略できる。というより、省略するのが通常である。

メソッドで定義した変数は、通常は変数名のみで使用する。しかしそれは、this.変数名 という表現の省略形、と言うことができる。

classのメソッドの引数と、class自体で定義されるローカル変数が同名の場合、thisを付けることでclass自体で定義されるローカル変数を参照できる、といった切り替えで使用することができる(こともある)。