アステル東京

読み:アステルとうきょう
外語:Astel Tokyo 英語
品詞:商品名,会社名

株式会社鷹山(ようざん)が関東地方で提供していたPHSサービス。

目次

当初は、PHS事業会社「株式会社アステル東京」として設立された。

しかし経営は奮わず、巨額の累積債務返済の目処が立たなくなったため、親会社の東京通信ネットワークに吸収合併され、後にPHS事業が鷹山に買収される。

しかしなお経営は奮わず、遂に2005(平成17)年11月には音声サービスが、2006(平成18)年6月にはPHS事業そのものが終了となった。

  • 1995(平成7)年10月1日: 株式会社アステル東京、事業開始
  • 1999(平成11)年4月1日: 東京通信ネットワーク株式会社(TTNet)に吸収合併され、東京通信ネットワークアステル東京PHS事業本部となる
  • 2000(平成12)年5月20日: 「東京電話アステル」にサービスブランド名を変更
  • 2002(平成14)年4月1日: 株式会社鷹山、東京電話アステルの買収を発表
  • 2002(平成14)年7月: 株式会社鷹山に買収され、子会社のマジックメールが事業を引き継ぐ
  • 2002(平成14)年8月1日: 「アステル東京」のサービスブランドを復活させる
  • 2002(平成14)年10月1日: マジックメールが親会社 鷹山に吸収合併され、PHS事業は鷹山の一事業となる
  • 2003(平成15)年2月: YOZAN IPネットワークスを設立
  • 2004(平成16)年3月31日: YOZAN IPネットワークス解散
  • 2004(平成16)年8月17日: 11月からアステル東京の全国ローミングの停止を発表
  • 2005(平成17)年4月20日: 新規申込対応を終了
  • 2005(平成17)年9月22日: 11月30日に音声サービス終了を発表
  • 2005(平成17)年11月30日: 音声サービス終了
  • 2006(平成18)年4月3日: アステル東京ブランドのPHS事業を6月末で終了する旨発表
  • 2006(平成18)年6月30日: アステル東京ブランドのPHS事業が終了

データ定額の夢

鷹山は、関西のケイ・オプティコムと同様のPHSによる速度32K/64Kbps定額制データ通信サービスを関東でも実現するため、関西電力と共に株式会社YOZAN IPネットワークスを設立した。

しかし3G携帯電話の定額制などが始まっている環境の中、PHSの速度では3Gの速度(384kbps程度)に対し競争力が弱く太刀打ちできないこと、価格競争としても3000円程度では利益を上げていくのは困難であること、などから最終的にサービスの開始は断念された。

こうして、2004(平成16)年3月31日にYOZAN IPネットワークスは解散、同日サービス商用化断念の旨が発表された。

ローミングの崩壊

アステルグループが次々と撤退したため全国サービスの維持が不可能となった。

やむを得ずアステル東京も全国ローミングを断念、アステル東京地域以外では使えない(ローミングできない)状態となった。

その後は新規申し込み対応の終了を経て、サービス自体も終了となった。

関連する企業
アステル

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club