送信の信号線と受信の信号線を交互に入れ替えるように配線されたケーブルのこと。
リバースケーブル(reversed cable)やナルモデムケーブル(null modem cable)などとも呼ばれる。
ケーブルの片方を甲、もう片方を乙とすると、甲の送信信号線が乙の受信信号線、甲の受信信号線が乙の送信信号線として、相互に入れ換えて(クロスして)繋げられているものをいう。
こうすることで、甲が発信したものが乙で受信でき、また乙が発信したものを甲が受信でき、もって相互に通信が行なえることになる。
シリアルバス(RS-232CやRS-422など)の場合はパソコン同士の接続などの際に用いられ、Ethernetの場合はHUB同士を接続するのに用いる。
なぜ同じ器材同士の接続にクロスケーブルを使うかというと、単純に1∶1で対応したケーブルでは、お互いの送信同士・受信同士でしか接続できないためで、これでは通信が行なえない。
自分の送信は相手の受信に、自分の受信は相手の送信にそれぞれ繋げるためにクロスを使う。
なお、アナログモデムのように、最初から逆になるように端子が配置された「変な」装置では、ストレートケーブルでそのまま使用できる。
RS-232Cの非同期通信の場合、基本的にはSD↔RD、CS↔RS、ER↔DRを交換することでクロス接続が可能となる。
D-Sub 9ピンの場合、2↔3、4↔6、7↔8、1=1、9=9と接続することになる。
Ethernetなどの場合、UTP/STPは4ペア8本のケーブルがあるため、使用している各ペアがクロスになるようにする。
10BASE-Tや100BASE-TXではペア2とペア3を使用しているので、少なくともその2ペアを交換する必要がある。
UTP/STP Ethernet用ケーブル