旧来のパラレルATAの後継として登場した、パーソナルコンピューターとハードディスクドライブを接続するためのインターフェイスの一つ。
ATAはまずIDEとして作られたが、この当時はST-506という製品の互換品が主に使われていた。このインターフェイスは、実はシリアルだった。
現在でこそ、シリアルインターフェイスの高速化技術は確立されているが、当時の技術力ではシリアルの高速化にも限界があった。そこで、ST-506のコントローラーICであるWD1003とレジスタレベルで互換性のある、パラレルインターフェイスのIDEが作られたのがパラレルATAの始まりなのである。
時代は流れ、さらなる高速化、幅の広い邪魔なケーブルによるエアーフローの悪化など色々な問題が出て来るに至り、ATAは再びシリアル化された。
但しシリアルとは言っても、大昔のST-506のものとは、全く無関係である。上位のプロトコルはATAのものを維持し、物理層は最新の技術を導入した。
従来のATAは、信号ケーブルに40芯または80芯のフラットケーブルを用いていたが、シリアルATAでは7芯となった。更にケーブル長は従来の18インチ(45.72cm)から1000mmに延長された。
また従来のATAは1本の信号ケーブルに最大2台までドライブが接続できたが、シリアルATAでは1台しか接続できない。つまりマザーボードとドライブは常に1対1で接続される。
このため、従来のようにジャンパーピンなどによるマスター/スレーブの(面倒な)設定は不要となった。
ATAの名の通り、物理層はシリアルであっても、ソフトウェア面(上位の層)では従来のATAの仕様を踏襲する。
ある程度の互換性が維持されるため、デバイスドライバなどのソフトウェアも、大幅な変更なしでシリアルATAに対応できる。