パルス回線(ダイアル回線)で用いられている、ダイアルの方法のこと。
パルスダイアルとは、高速でオンフックとオフフックを繰り返しているのと同じ動作である。
従って、受話器を置く場所にあるスイッチ(フックスイッチ)を手で素早く連打することでダイアルすることも(原理的には)可能である。
相手が話中などの理由でリダイヤルをするというような時に、フックスイッチを一瞬だけ押しても通話は正しく切断されない。
そのフックスイッチの動作が1の数字のダイアルと勘違いされる(フックフラッシュ)ためである。
また、この動作上の隙を狙ってコールウェイティングによる通話切り替えを実現している。
実際の電話機では、次のような機構でパルスを発行している。
ボタン式の電話機の場合は、押されたボタンが何であるかを判断してパルス発生器がパルスを発生させる。この場合は20ppsのパルスが採用されることが多い(10ppsも利用できる)。
ボタン式電話機の良いところは連続で番号を入力したとき、それをきちんと記憶し、連続で番号を送るようになっていることである。
回転式ダイアルの場合は、入力したい番号の分だけダイアルを回して手を離すと、ばねの力でダイアルが(一定の速度で)回転して元の状態に戻り、その際にパルスが発生するようになっている。
1の数字の場合はダイアルを回す角度が最も小さく(パルス1回分)、0が一番大きい(パルス10回分)。
緊急通報の番号は日本では119、110、118であり、外国では911であったりする。
これはパルスダイアルで最も早く入力できる数字の1と、時間がかかる数字である8、9、0を組み合わせてできている。つまり、通報において早く入力でき、かつ入力途中で落ち着かせるという一挙両得を狙ったものである。
しかし、ボタン式電話だらけになった昨今ではこの工夫はまったく意味を成さなくなってしまった。