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リンクローカルアドレス

辞書:通信用語の基礎知識 通信技術中編 (CTTRAN)
読み:リンクローカルアドレス
外語:link local address 英語
品詞:名詞
2001/04/17 作成
2014/11/18 更新

同一のリンク内でのみ有効なIPアドレスのこと。近隣のノードに対する通信に用いられる。

同一リンクとは、ルーターを超えない範囲内をいう。

ルーターは、このアドレスが発信元となったパケットを、他のリンクへルーティングしない。

IPv4にもIPv6にも存在する。IPv6では必要なプロトコルだが、IPv4では特別に必要が無いものである。

IPv6アドレス範囲

IPv6アドレスのリンクローカルアドレスは、全てのインターフェイスがそもそも持っているアドレスである。

このアドレスは「FE80::/10」となる。

規格上、常に0となるビットがあるため、具体的には、次の範囲が使用される。

  • 開始: FE80:0000:0000:0000:0000:0000:0000:0000
  • 終了: FE80:0000:0000:0000:FFFF:FFFF:FFFF:FFFF

約1844京個分の領域がある。

構造

RFC 1884で規定されて以来、RFC 2373RFC 3513RFC 4291とIPv6アドレッシングアーキテクチャーのRFCは更新されたが、リンクローカルアドレスの仕様は変わっていない。

  • 10ビット: プリフィックス (1111111010)
  • 54ビット: 0
  • 64ビット: インターフェイスID

インターフェイスIDしか情報が無く、このアドレスはリンク内でしか一意でないため、複数のリンクを持つホストから見た場合に区別ができない。

そこで、アドレスの末尾に%を付けてインターフェイスの番号や名前を表記するのが一般的となっている。

fe80::223:4567:89ab:cdef%5

fe80::223:4567:89ab:cdef%lo0

用途

ネットワークに接続されると、まずインターフェイスはRSを送信し、リンクローカルアドレスにRAが返されるのを待つ。

このアドレスは常に「ユニキャストアドレス」として用いるため、「リンクローカルユニキャストアドレス」という。

同一リンク内で他のホストと交信、例えばアドレス解決ルーティングプロトコルの交換等、制御情報のやり取りに使われる。

IPv6の場合、どのような方法で外部と通信可能なIPアドレスを得るにしても、リンクローカルアドレスは常に持ち続ける。従って、通常は一つのインターフェイスに対して二つ以上のアドレスが振られることになる。

IPv4アドレス範囲

アドレスは169.254.0.0/16の範囲を使う。

つまりクラスBであり、ネットマスクは255.255.0.0である。

補足

IPv4には元々リンクローカルという概念は存在しなかったが、RFC 3927で定義された。アドレスについては、RFC 6890で定義されている。

具体的には、統制されないIPv4アドレスの完全自動割り振り機能のAPIPAなどで使われる。

但し、APIPAでIPアドレスが振られたノードは、同一ネットワークにあるAPIPAでIPアドレスが振られたノードとしか通信できない。つまり、IPアドレスがDHCPや手動で設定されたノードとは、普通は通信ができない。

用語の所属
IPアドレス
IPv6アドレス
関連する用語
IPv6
RS
RA
DAD
APIPA

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