リンクローカルアドレス

読み:リンクローカルアドレス
外語:link local address
品詞:名詞

同一のリンク内でのみ有効なIPアドレスのこと。

同一リンクとは、ルータを超えない範囲内をいう。

ルータは、このアドレスが発信元となったパケットを、他のリンクへルーティングしない。

近隣のノードに対する通信に用いられる。

IPv4にもIPv6にも存在する。IPv6では必要なプロトコルだが、IPv4では特別に必要が無いものである。

IPv6

IPv6においては、全てのインターフェイスがそもそも持っているアドレスである。

ネットワークに接続されると、まずインターフェイスはRSを送信し、リンクローカルアドレスにRAが返されるのを待つ。

アドレスの範囲については、RFC 3306外部リンクでStandards Track(標準化過程)として規定され、RFC 4489外部リンクで更新された。具体的には「FE80::/10」の範囲を使う。

このアドレスは常に「ユニキャストアドレス」として用いるため、「リンクローカルユニキャストアドレス」という。同一リンク内で他のホストと交信、例えばアドレス解決、ルーティングプロトコルの交換等、制御情報のやり取りに使われる。

IPv6の場合、どのような方法で外部と通信可能なIPアドレスを得るにしても、リンクローカルアドレスは常に持ち続ける。従って、通常は一つのインターフェイスに対して二つのアドレスが振られることになる。

IPv4

IPv4には元々リンクローカルという概念は存在しなかったが、アドレス範囲についてはRFC 3330外部リンクで情報提供扱いで提示され、具体的にはRFC 3927外部リンクでStandards Track(標準化過程)となった。

アドレスは169.254.0.0/16の範囲を使う。つまりクラスBであり、ネットマスクは255.255.0.0である。

具体的には、統制されないIPv4アドレスの完全自動割り振り機能のAPIPAなどで使われる。

但し、APIPAでIPアドレスが振られたノードは、同一ネットワークにあるAPIPAでIPアドレスが振られたノードとしか通信できない。つまり、IPアドレスがDHCPや手動で設定されたノードとは、普通は通信ができない。