機種依存文字

読み:きしゅいそんもじ
読み:きしゅいぞんもじ
外語:machine dependent characters
品詞:名詞

コンピュータにおいて、特定機種にのみ存在する特殊な文字のこと。これをメールや掲示板などで使用すると、他の機種で文字化けを起こす文字の総称。

汎用的な文書の流通を目的とする場合には、使用する事はできない。

由来

「機種」依存文字というのは、この頃はまだインターネットはもちろん、Windowsさえ無い時代で、各メーカーが独自仕様の機種でユーザーの囲い込みをしていたことにちなむ。

日本の16ビット機市場では、NECのPC-9801シリーズ、富士通のFM-Rシリーズ、Macintoshなどがあった。

それぞれに、独自の文字が割り当てられていたが、相互に異なるため、これらの文字を使った文書は、特定の機種に依存しており、異なる機種では読めない。

これが機種依存文字という名の由来である。

種類

機種依存文字は特定の機種に依存する文字であり、同一環境以外で表示させた場合は全く異なった文字に化けたりするため、使った場所には往々にして論争が起こる。

有名なものとしては98文字(PC-98外字)がある。また98拡張漢字のもととなったIBM拡張漢字などもある。その他に、X68000文字(フォントにより多様に存在)、オアシス文字(ハートマーク等の記号など)、MSX文字(記号などを中心に多数存在)などがある。

98文字

98文字とは、PC-9801/9821/EPSON PCが使用していたシステム外字の俗称である。

PC-9801起源の文字のうちの記号類
PC-9801起源の文字のうちの記号類

98起源の文字は(98罫線などを除き)ほぼ全てがWindowsでも表示可能で、元々は外字であることに気付かずに使用し、問題を起こすこと(文字化け)も多かった。

なお、Windowsが出始めてからは機種を問わなくなり、オペレーティングシステムを問うようになったとも言える。が、機種依存文字という語はその後も使われ続けた。また、98文字も使われ続けた。

JIS X 0213

そこでこれらの文字のうち、一部を正規の規格として採用することになった。

13区にあった文字の全て(○数字、大文字のローマ数字、記号など)はJIS X 0213におけるJIS第三水準記号となり、JIS規格化された。

なお、小文字のローマ数字や拡張漢字類は文字コードが特殊のため、これはJIS規格外とされている。

従って、○数字などは、既に機種依存文字ではない。明確なJIS X 0213規格準拠の記号文字である。

Macintosh文字

またMacintoshにも機種依存文字は存在するが、この文字はWindowsなどでは正常に読むことができない。