符号分割多元接続。
スペクトラム拡散技術によるディジタル携帯電話の接続方式のひとつで、複数のユーザが同一周波数帯を共用するための技術。これによりTDMA方式に比べ帯域幅当りのチャンネル数を大幅に増加することができる。
各データには名札となるユーザチャンネル特有の符号(PN符号)を付け、それを周波数帯全体にばら撒くようにして発信し、受信時に再集合させて元のデータに戻す。符号が違っていれば信号が重なっていても復号できるので周波数帯利用の効率が大幅に向上する。更に信号のスペクトラムが広帯域に分散(拡散)されるので他人に傍受されにくく、信号(PN符号)が分からなければ復号できないので秘話性も兼ね備えている。
ノイズ(妨害波)が混じっても復号時に拡散され低レベルの雑音になるため対妨害性が高く、高信頼で高音質が実現できる。
CDMAは米国の標準規格EIA/TIA IS-95に準拠した方式で、1983(昭和58)年に米国のQUALCOMMにより開発された。当時欧州ではGSMという標準規格を策定中で、この規格に対抗できるデファクトスタンダードを生みたいという米国の強い思惑があった。実際、その後のディジタル携帯電話はIS-95CDMAが主流となっている。