超短波(VHF)帯のFM放送でステレオ音声を伝送する放送。
電波の型式は、FMモノラル放送がF3Eであるのに対し、ステレオ放送はF8Eである。
FMのステレオ放送は、左信号(L)と右信号(R)を加算した和信号と、同じく減算した差信号を作り、これを多重化することで実現している。
このような信号はステレオ複合信号と呼ばれる。
このような方法を取るのは、元々FMによる音声放送はモノラルであり、それに信号を追加することでステレオとしたことに由来する。
音質を売りにする、いわゆるFMラジオ放送は現在は全てステレオであるが、テレビ放送の音声チャンネルも実はFMラジオと同じ方式であり、こちらは今もアナログ音声であることが少なくない。
まず、モノラルにしか対応していない古いチューナーでも支障無く音声が聞けることが、ステレオ化する最低条件になる。
元々の音声となる部分は、先に述べた左信号と右信号を加算した和信号とする。いわゆるモノラル音声である。
そして、これに左信号から右信号を減算した差信号を別に用意することで、受信側では和信号+差信号=左の信号(L)、和信号-差信号=右の信号(R)という操作で左右の音が得られるのである。