IPv6 Hop-by-Hop Option

読み:アイピーヴィースィックス・ホップバイホップ・オプション
外語:HOPOPT: IPv6 Hop-by-Hop Option 英語
品詞:名詞

IPv6ヘッダー内に追加できるオプション領域の一つ。

目次

  • 次ヘッダー: 0
  • 長さ: ‐
  • データ部: ‐

IPv6パケットの経路上にある全てのノードで参照されるべき情報を格納することができる。

次ヘッダー番号を0とした領域に含まれる情報の種類はオプション番号で区別され、別途IANAによって定義される。IPv6の標準では、Pad1とPadNのみが定義されている。

書式

  • +0 0x00 = 次ヘッダー
  • +1 拡張ヘッダー長 (最初の8オクテットを含まない、8オクテット単位でのオプションヘッダー長)
  • +2〜 オプションデータ
    • (8ビット) オプションタイプ
    • (8ビット) オプション長
    • (Nオクテット) オプションデータ

なお、オプションタイプ=0 となる Pad1 のみ、オプション長とデータを持たない。

オプションタイプ

オプションタイプは8ビット長で、上位3ビットと下位5ビットに分けられている。

  • 7-6 act
  • 5 chg
  • 4-0 rest

actとchgの意味は次の通りである。

  • (act) オプションタイプを認識できない場合の処理方法
    • 00 このオプションを読み飛ばしてヘッダー処理を継続する
    • 01 パケットを破棄
    • 10 パケットを破棄し、宛先がマルチキャストであればICMPv6でパラメーター異常通知を返送する
    • 11 パケットを破棄し、宛先がマルチキャストでなければICMPv6でパラメーター異常通知を返送する
  • (chg) 目的地への経路を変更できるかどうか
    • 0 - オプションデータは途中で変更されない
    • 1 - オプションデータは途中で変更されることがある

機能の種類は下位5ビットで表わされ、IANAによって計8ビットで重複しないように割り振られている。

8ビットで一意になるが、現在は下位5ビットがいっぱいになるまでは下位5ビットが重複しないように順番に番号がふられている。

一覧

16進2進DescriptionReference
actchgrest
0x0000000000Pad1IPV6
0x0100000001PadNIPV6
0xC211000010Jumbo PayloadRFC 2675
0x6301100011RPL OptionRFC 6553
0x0400000100Tunnel Encapsulation LimitRFC 2473
0x0500000101Router AlertRFC 2711
0x2600100110Quick-StartRFC 4782
0x0700000111CALIPSORFC 5570
0x0800001000SMF_DPDRFC 6621
0xC911001001Home AddressRFC 6275
0x0A00001010Scenic RoutingRFC 7511
0x8A10001010Endpoint Identification (DEPRECATED)CHARLES LYNN
0x8B10001011ILNP NonceRFC 6744
0x8C10001100Line-Identification OptionRFC 6788
0x4D01001101Deprecated 
0x6D01101101MPL OptionI-D[ietf-roll-trickle-mcast]
0xEE11101110IP_DFFRFC 6971
01111-11101(未使用)
0x1E00011110RFC3692スタイルの実験RFC 4727
0x3E001
0x5E010
0x7E011
0x9E100
0xBE101
0xDE110
0xFE111
11111(未使用)
用語の所属
IPv6
IPv6ヘッダー

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