POP before SMTP

読み:ポップ・ビフォア・エスエムティーピー
外語:POP before SMTP 英語
品詞:名詞

SMTPサービスを利用できる者を限定することでスパム対策を行なうための技術の一つ。

目次

元来、SMTPにはユーザー認証機能がなく、誰でもそのSMTPサーバーを経由して別のSMTPサーバーに向けたメールを送信可能(サードパーティーリレーが可能)であった。その仕組みを悪用してスパムを送信する者が現れたことで、何らかの対策が必要となった。

SMTP自体に認証機能を持たせたSMTP AUTHは既に開発されていたが、既存のMUAで利用出来ないため、なかなか普及しなかった。

サードパーティーリレーを防ぐ方法として、既に普及していたPOP3を認証に使い、POPセッションが成立したIPアドレスからのメール中継を一定時間許可する仕組みが開発された。これがPOP before SMTPである。

POP before SMTPはあくまでホスト認証であってユーザー認証ではない。

ダイヤルアップ環境では、その一定時間内にIPアドレスの利用者が変わった際に、新しく接続した(別の)ユーザーがPOP認証前にメール中継を行なえてしまう問題がある。

関連する用語
スパム
POP認証
SMTP
SMTP AUTH
POP3
認証
IPアドレス

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club