ケーブル一本でEthernetの通信と電源供給を行なう規格。
IEEE 802.3afで規格化されており、Ethernetのケーブル(ツイストペアケーブル)を利用して電源を供給する技術である。
給電能力はDC 48Vで、電力は各ポートごとに最大15.4W(44V×350mA)である。
UTPは4対8芯あるが、10BASE-Tや100BASE-Tは2対4芯(ペア2とペア3)しか使っていない。
そしてPoEでは、この通信に使う2対に電力を重畳して供給する「パターンA」と、未使用の2対を使う「パターンB」が規定されている。
給電側はどちらで給電するかは選択式で、受電側はどちらからでも受電可能に作られる。従って、給電側がどちらのパターンであっても、受電側は自動的に切り換えて受電する。
給電機器は受電機器を認識すると電力供給を開始するが、次に、受電機器にどの程度の電力を供給するかの電力クラス分けを行なう。
PoEの標準規格IEEE 802.3afでは、受電機器が一つあたり最大12.95Wと規定されているが、全てが全て、この電力を必要とはしない。そこで節電のために、この機能がある。
この機能の実装はオプションとされていて、この場合は無条件で最大電力を供給する、とされている。
これも、受電機器の抵抗によって認識される。給電機器は受電機器のポートに15〜20Vの電圧を掛けて検出する。安全のため、電流は100mA以下、時間は75ms以下とされている。
対応する受電機器のコントローラICは、入力される電圧により、検出用抵抗を接続するか、電力クラス分け抵抗を接続するか、双方を外すか、を選択している。最初の認識と、電力クラスの認識で与える電圧が違うのは、この理由による。
PoEでは、5つの電力クラスに分けられる。
抵抗が検出されない場合や、現在未定義のクラス4と認識された場合、給電機器はその受電機器をクラス0と
元々はCisco Systemsの独自規格で「シスコインラインパワー」と呼ばれていた。
この仕様に改良が加えられ、業界標準となった。