SIM

読み:シム
読み:エスアイエム
外語:SIM: Subscriber Identify Module 英語
品詞:名詞

携帯電話機利用ユーザーの加入者情報を保存するICが内蔵されたモジュール。ISO/IEC 7816に準拠したカード状のものはSIMカードという。

目次

用途

簡単には、携帯電話機と、加入者情報記録装置を分離したものである。

利用者は携帯電話機を購入し、それとは別に携帯電話会社に加入手続きをしてSIMに加入者情報を書き込んでもらう。

加入者情報が書き込まれたSIMを携帯電話に差し込むと、その携帯電話機を利用して携帯電話会社のサービスを利用することができるようになる。

応用

携帯電話機を買い換えるときは、電話機を買い換えた上で、SIMを古い電話機から移し変えればよい。これを機種変更という。

電話機はそのままで、携帯電話会社を変更するときは、別の携帯電話会社のSIMを用意してそちらに差し替えればよい。現在では番号ポータビリティ(MNP)として、電話番号そのままで会社変更が可能になっている。

応用して、SIMを2枚用意して1台の端末を利用するといった使い方も可能である。

利点等

SIMは、電話機の買い替えの際の手間を少なくするため、また携帯電話端末と加入権を分離するために考案されたものである。このような事情から、GSMでは昔から国際ローミングは普通に行なわれていた。また、利用者の選択肢も広くなるなど利点は大きい。

但し、その仕組み上、SIMを紛失して他人に使われると被害は大きくなるため、そのような場合は直ちに携帯電話会社に届け出なければならない。

日本の場合、SIMカードの所有権はいずれもキャリアにあるため、紛失時の再発行はいわゆる弁償という扱いになる。

現状と将来

W-CDMAをはじめとする第3世代携帯電話(3G)のサービス開始にあたって、SIMは上位互換のUIMに取り替えられていく運命にある。

日本ではNTTドコモFOMAと、ソフトバンクモバイルSoftBank 3G(旧VodafoneVGS)がUIMを利用する形で携帯電話端末と加入権を分離する形態に移行した(但し、いわゆるSIMロックがかかっているため、FOMAとSoftBank 3Gの間でUIMを交換して利用することはできない)。

auは2005(平成17)年発売のW32SとW32HからUIMに対応したが、既存のUIMを利用しない形態の電話機も継続して発売されることになっている。

なお、UIMであっても、国内では通称として「SIM」の名で呼ばれている。

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