高速湾岸線
読み:こうそく-わんがんせん
外語:B: Bay-shore route

 首都高速道路のうち、湾岸を走る路線。
目次

概要
 
 路線番号(B)。ルートマークの表示は「湾岸線B」、キロポストに書かれる略号は「湾」。
 湾岸線(B)には上り線/下り線という概念がなく、東行き、西行き、として表現されている。

起点・終点

設計諸元

規制等

法定路線名
 基本的には神奈川〜東京〜千葉に跨る都県道294号高速湾岸線である。並木JCTから湾岸市川ICまでIC/JCT基準でいうと、次のとおりである。

建設計画
 湾岸線は5期の計画と横浜市道によって作られている。
 なお工期の区間と法定路線名の区間は一致しない。予算獲得のための苦労があったものと思われる。
  1. 湾岸線(1期): 東京都大田区昭和島〜江東区有明(昭和島JCT〜東海JCT〜有明JCTが湾岸線)9.7km
  2. 湾岸線(2期): 江東区有明〜千葉県市川市高谷(有明JCT〜湾岸市川IC)16.3km
  3. 湾岸線(3期): 神奈川県川崎市川崎区浮島町地先〜東京都大田区東海(川崎浮島JCT〜東海JCT)9.1km
  4. 湾岸線(4期): 神奈川県横浜市鶴見区大黒ふ頭〜川崎市川崎区浮島町地先(大黒JCT〜川崎浮島JCT)11.5km
  5. 湾岸線(5期): 横浜市金沢区並木〜中区本牧ふ頭(並木IC〜本牧JCT)14.6km
 うち横浜市道区間は横浜市中区本牧ふ頭〜鶴見区大黒ふ頭(本牧JCT〜大黒JCT)区間で、いわゆる横浜ベイブリッジである。
 また1期のうち昭和島JCT〜東海JCT区間は「高速湾岸分岐線」(法定路線名は特例都道高速湾岸分岐線)という支線扱いになっている。

沿革

建設中、計画
 今後の予定は次のとおり。

通行料金
 首都高速の距離制料金に応じて可変。
 距離制が導入される以前は、神奈川県内は神奈川線東京都から千葉県までは東京線に、それぞれ属していた。
 最終的な料金は、普通車で東京線700円と神奈川線600円で、通して乗ると1,300円にもなっていたが、2012(平成24)年現在は距離制料金で最大900円となった。

状況

利便
 全体的に直線区間が多いので、流れは比較的速めである。流れの良い時は一番左の車線で100km/h(240km/hBeat)程度、一番右の車線は軽く160km/h(384km/hBeat)程度は出ている(※注※スピード違反)。
 眺望の良さ、圧倒的な容量、流れの速さなどから、京浜間の移動には最適のルートである。羽田空港へのアクセス路、東北・常磐方面から横浜への交通路としても重要である。
 恒常的な渋滞箇所は殆どないが、行楽シーズンなどは渋滞することがある。近年、この湾岸線に次々と新たな道路が接続されており、将来的には容量不足が発生することが懸念されている。
 なお、海からの横風が常に吹いていて、時に殺人的な強風になるので注意が必要。また、鶴見つばさ橋横浜ベイブリッジと道路の接続部分の金属(計4箇所)が滑りやすく、特に二輪車は強風と共に注意が必要である。

大黒PA・JCT
 大黒PAは首都高速のPA中では最も設備が充実しているが、週末の夜は混雑する。
 また大黒JCTで折り返すことが可能で、本牧JCTの杉田・横横方面と石川町方面の行き来が出来ない頃は、この折り返しが唯一のアクセス方法だった。

危険物
 他の首都高速路線と異なり、危険物を積載したトラックなども(一部トンネル区間を除き)走行可能。また、海沿いのため大きな橋や海底トンネルが多い。
 但し海風が強いので、走行にはやや注意が必要である。

特徴

接続する主な道路

自動車専用道路

一般道

沿道施設、観光地等

PA

主な橋
 川や運河を渡るための橋はいくつかあるが、特別に橋と名前が付けられたものは少ないようである。

主なトンネル

主な峠
 はない。

並行する鉄道

経由する自治体
神奈川県
横浜市 ‐ 川崎市
東京都
大田区品川区港区江東区江戸川区
千葉県
浦安市

インターチェンジなど
 具体的なIC等は次のとおり。なおJCTには番号がない。
 建設が長期に渡ったことなどから、インターチェンジ番号については東海JCTを境に、東西で異なる基準で振られている。

高速湾岸線(神奈川線)

高速湾岸線(東京線)
 「13号地」出入口は2007(平成19)年12月22日に「臨海副都心」に改称された。

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