踏切
読み:ふみきり
外語:railroad crossing

 線路道路が平面交差する箇所に設けられる設備。法律上は「踏切道」という。
目次

概要
 通常は踏切遮断機踏切警報機が付き、また安全対策のために、踏切支障報知装置などが設けられる。
 これらの設備の有無によって、第一種から第四種に分かれている。

特徴

今昔
 昔は、専門の係員を踏切のそばに配置し、遮断機や警報機などを操作する手動式踏切が一般的だった。
 最近は、列車の接近を自動的に感知し、自動で遮断機や警報機を操作する自動式踏切が殆どである。

設置条件
 規則では、やむを得ない場合を除いて線路は道路と平面交差してはならないことが一応定められている。
 つまり、「やむを得ない場合」が全国に無数に存在しているのが現状である。

地権
 踏切を含め、線路内は鉄道会社の私有地である。
 国道都道府県道市町村道問わず、踏切は、鉄道会社の許可で通行可能となっているに過ぎない。
 当然、踏切以外の線路に侵入すると、不法侵入で罪となる。

補足

渡り距離競争
 「日本一長い駅名」で競争があるので、いずれは「日本一長い踏切」での競争が勃発するかも知れないし、しないかも知れない。

過去最長
 日本で最も渡り距離が長い踏切は、長く東京都昭島市美堀町5にあった「市道北143号踏切」で、延長約127m。歩行者および自転車専用の市道(昭島市道)だった。
 この踏切は拝島駅南東にあり「西武拝島線」「米軍横田基地の引き込み線」「JR八高線」「青梅線」と計11本もの線路を跨ぎ、渡りきるのに大人でも2分程度を要した。
 幅員約2.5mと狭く、自転車のすれ違いも困難なものだったが、2009(平成21)年5月31日終電後に使用中止となった。

現行暫定一位
 「市道北143号踏切」亡き後は、横浜市内の約60mが暫定1位になるらしい。
 どこにある踏切かは定かではない。

延長最長
 踏切の長さは、渡る距離だけではなく、延長もある。通常は道路の車線幅、広くても4車線分や6車線分といったところである。
 しかし、油阪駅〜近鉄奈良駅まで約800mの「踏切」が、1964(昭和39)年から1969(昭和44)年まで存在した。
 元々は路面電車との併用軌道区間で小中型車両のみ走行していたが、大型車両導入に際し「一般鉄道路線の専用軌道区間で『800mの踏切』を通過する」という拡大解釈で乗り切ったのが由来である。その後地下化により解消した。

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