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アボカド
辞書:科学用語の基礎知識 生物名・植物編 (BBNP)
読み:アボカド
外語:avocado
品詞:名詞

クスノキ科ワニナシ属の常緑高木。その実を食用とする。ワニナシ。

目次
情報
分類

▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。

旧階層

古い分類法での階層構造は次の通り。


新エングラー分類法

クロンキスト分類法
生態

原産地は熱帯中南米熱帯地域。

食品とするアボカドは木の実であり、日本に輸入されて来るアボカドの約98%はメキシコ産である。

果実は洋梨型で、中に巨大な丸い種子が一つ入っている。

特徴
果物

アボカドは、木の実であることから定義上は野菜ではなく、ゆえに「果物」の一種と考えられる。

ただし、甘みは全くない。

日本人から見ると果物とは呼びにくいものであるが、欧米人には、普段食べているバターに味が似ていて、形も見慣れた西洋梨に似ているため親しみやすいらしく、欧米では人気の高い果物となっている。

名称

日本ではアボドとも呼ばれるが、実際はアボドが正しい。

ちなみに、実はアボカドの語源はアステカ語の「睾丸」。形状や表面が睾丸に似ているために、こう呼ばれていたという。

アボカドの実の中には、巨大な丸い種が一つ入っている。

食用とするのは、種と皮の間にある果肉である。

包丁やナイフなどで割るときには手を怪我しないよう充分に注意が必要である。

栄養価

果肉の約2割が脂肪という脂肪分が多い果物である。そのため森のバターとも言われ、炒め物に使うとバターのような役割を果たすことができる。

成分の残り8割はリノール酸オレイン酸であり、動脈硬化や老化の防止に役立ち、一個食べれば鉄分0.7mg、カリウム720mgのミネラルが摂取できる。ビタミンも、ビタミンB2ビタミンCビタミンEを多く含み、栄養価が極めて高い。しかし脂肪分が多いことからも分かるようにエネルギーが高いので、食べ過ぎは禁物である。

毒素

近年、アボカドより「ペルシン」(Persin)という毒素が分離された。

ペルシンは、果肉の他に、種子や葉などに含まれる。

ヒトに対しては、アレルギーを持つ者以外には無害であるが、他の動物には有毒で、死に至ることもある。特に鳥類には毒性が高いらしい。

牛などの家畜にも有毒。また、犬や猫などのペット類にも有毒である可能性があるため、念のため与えない方が良いとされている。

食べ頃

実際に食べるときは、暫く放置して熟成させ、実を軟らかくする。そして表皮が黒くなり、触って軟らかくなったら食べ頃である。

まだ熟していないと固い部分が少し残ってしまい、逆に熟しすぎていても柔らかすぎてベタベタになってしまい、どちらも食べづらく味も今ひとつなので注意が必要である。

食べ方

生で食べられることが多く、西洋料理では、サラダ、サンドイッチ、ハンバーガーなどに使われている。

欧米では、カリフォルニアロールのような巻き寿司の具に使われることもある。

メキシコでは、トマトと共にトルティーヤに乗せる具(guacamole; グワカモーレ)として使われている。

実をそのまま食べることも可能で、様々な調味料を付けて食べられている。例えば、レモンやカボスなどの柑橘類の汁、マヨネーズやわさび醤油などの調味料、メイプルシロップなどの甘味料などがある。

リンク
用語の所属
植物界
被子植物門

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