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バナジウム
辞書:科学用語の基礎知識 原子元素・名称編上 (NELEMN1)
読み:バナジウム
外語:V: Vanadium
品詞:名詞

銀白色の金属元素の一つ。

目次
情報
基本情報

一般情報

原子情報

物理特性
同位体

質量数は、40から66までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は一つのみ。

同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
40V 陽子放射39Ti
41V 陽子放射40Ti
42V 陽子放射41Ti
43V β+崩壊43Ti
44V β+崩壊44Ti
α崩壊40Sc
45V β+崩壊45Ti
46V β+崩壊46Ti
47V β+崩壊47Ti
48V15.9735日EC崩壊48Ti
β+崩壊48Ti
49V330日EC崩壊49Ti
50V0.25%1.4×1017EC+β+崩壊50Ti
β崩壊50Cr
51V99.75%安定核種(中性子数28)
52V3.75分β崩壊52Cr
53V β崩壊53Cr
54V β崩壊54Cr
55V β崩壊55Cr
56V β崩壊56Cr
57V β崩壊57Cr
58V β崩壊58Cr
59V β崩壊59Cr
60V β崩壊60Cr
61V β崩壊61Cr
62V β崩壊62Cr
63V β崩壊63Cr
64V β崩壊64Cr
65V β崩壊65Cr
66V β崩壊66Cr

安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

特徴
性質

地殻中では、玄武岩などの塩基性岩に多く含まれている。10μg/L程度の濃度で海水中に含まれる。ある種のホヤが濃縮することが知られている。

バナジウムは軟らかく延性があるため、加工しやすい金属である。鉄鋼に加えると酸化バナジウムとなり硬くなるため、日本刀作りなどにも使われる。

その他、触媒としても広く用いられている。

インシュリン様作用

バナジウムはインシュリン様作用があり、糖尿病の予防や改善に効果があるのではないかと言われている。

このため、薬効は定かではないが、バナジウムの含まれたミネラルウォーターなどが広く市販されている。

安全性
危険性
有害性
環境影響
発見

バナジウムは1801(享和元)年、メキシコのデル・リオによって発見された。しかし認められず、この発見は実はクロム化合物の一種だったとして撤回された。

1830(天保元)年に、スウェーデンのセフストレームによって再度発見された。

名前Vanadiumは、北欧神話の美と豊穣の女神バナジスにちなんで命名された。

主な化合物
前後の元素

123456789101112131415161718
HHe
LiBeBCNOFNe
NaMgAlSiPSClAr
KCaScTiVCrMnFeCoNiCuZnGaGeAsSeBrKr
RbSrYZrNbMoTcRuRhPdAgCdInSnSbTeIXe
CsBa*HfTaWReOsIrPtAuHgTlPbBiPoAtRn
FrRa**RfDbSgBhHsMtDsRgCnNhFlMcLvTsOg
UueUbnUbu
*LaCePrNdPmSmEuGdTbDyHoErTmYbLu
**AcThPaUNpPuAmCmBkCfEsFmMdNoLr

22 チタン ‐ 23 バナジウム ‐ 24 クロム

リンク
用語の所属
元素
希少金属
遷移金属元素

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