演算子
読み:えんざんし
外語:operator

 演算の種類を表わすための記号。数学における数式の表現のほか、プログラミング言語でも用いられる。
目次

概要
 被演算数(オペランド)を演算子で結びつけたものを、式または数式という。
 プログラミングでも、基本的には数学で用いる演算子と同じ記号を使うことが多いが、ASCII文字で表現できない記号は、別の表記をすることもある。また、論理演算などコンピューター独特の演算については、別途プログラミング言語ごとに演算子を割り当てている。
 なお、プログラミング言語でもC++では演算子のオーバーロードという機能があり、演算子に任意の機能を割り当てることが可能となっている。従って、「+」が必ずしも「足し算」になるとは限らない。

特徴

記述形式による分類
 その記述形式により、次のように分類される。

機能による分類
 その演算子の機能により、次のように分類される。

プログラミング言語
 プログラミング言語でも、数式で用いるものと同様の演算子を用いる。
 算術演算子や関係演算子は数学とほぼ同様であるが、×と÷記号がASCIIにないためアスタリスク*とスラッシュ/を用いることが多いなどの違いはある。
 大小の比較は関係演算子となり、これも < や > が同様に使われる。≦や≧はASCIIにないので、<= や >= といった書き方をすることが多い。≠もASCIIにないが、これをどう書くかはプログラミング言語ごとにかなり違っており設計思想を垣間見ることができるが、<> や != などが多いようである。
 変数への代入は、数式では = であるが、これもプログラミング言語ごとにかなり差がある。代入を式とみなす言語では比較と代入を別の演算子にする必要があり、Pascalのように比較に = を用いて代入に := を用いる言語や、C/C++およびその影響下にある言語のように比較に == を用いて代入に = を用いる言語が主流であるが、代入を文とみなす言語では必ずしも区別が必要ないため、BASICの場合は比較も代入も = で書かれる。

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