REX OS
読み:レックス-オウエス
外語:REX OS: Real-Time Executive Operating System

 QUALCOMMのベースバンドチップ上で動作するリアルタイムOS
目次

概要
 MSMなどQUALCOMM製のチップセットで動作するOSである。
 プロプライエタリーな製品であり、メーカーはQUALCOMMと契約することでソースやライブラリを得、対応機種を開発することが可能となる。

特徴

変遷
 時代により構成に変遷はあるが、QUALCOMM製ベースバンドチップを使っている場合(マルチプロセッサー環境では、そのうちの何かしらのプロセッサー上で)、このREX OSが動作している。
 ベースバンドチップのCPUはARMアーキテクチャであるので、複数あるARMのどれか一つ以上で稼動し、またQDSP6(VLIWアーキテクチャーのDSP)などでも動作している。

BREWの頃
 BREWでは、ベースバンドチップ上でREX OSが動作し、その上でAMSSライブラリ(かつてのDMSS)が動作している。
 この上で各メーカーがOEMレイヤーを開発し、その上でさらにBREWが動作するという階層構造を構築していた。

Linuxの頃
 Linux(Android)時代のベースバンドチップは、パーソナルコンピューターのそれと同様、複数のプロセッサーが存在する環境である。
 複数あるARMのうち最初に起動するARMと、QDSP6などでREX OSが動作している。Linuxが動作する、ScorpionKraitなどのARMではLinuxが動作するため、ここではREX OSは動作していない。
 これら複数のプロセッサーは、おのおので異なるOSが動作していることになるが、ベースバンドチップからは、チップに接続された端末装置(TE)として扱われ、端末間のインターフェイスを用いることで相互に交信する事ができる。

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