2ch.net
読み:にチャンネル-ドットネット
外語:2ch.net

 かつて2ちゃんねるだったドメイン名。現在あるのは、かつての2ちゃんねるに似ているが雰囲気は一変してしまった、別の掲示板サイトである。別名「旧2ちゃんねる」「旧世界」「Jimバブエ」「Jimちゃんねる」「Jimちょんねる」「隔離病棟」。
目次

現状
 十数年の歴史を持った、元々の2ちゃんねるのドメイン名だった。
 簡単に言うと、いま「2ch.net」というサイトは、Jimという外人とその取り巻きの嫌儲という醜悪な集団に乗っ取られている。
 開祖である「ひろゆき」は現在、2ch.scというところにいる。
 以降は、乗っ取られたの偽2ch.netについて記載している。元々の2ch.netについては「2ちゃんねる」を参照のこと。

沿革
 ↑元々の2ちゃんねる
 ↓2ちゃんねる乗っ取り以降
 乗っ取られた後の勝手なシステム改悪については2ちゃんねる乗っ取り事件も参照のこと。

問題点

2ちゃんねるの問題点
 2ちゃんねるの問題点など、数え上げたらきりがない。
 そもそも、まともな人間が運営しているわけではない。まともな人間では運営できない掲示板である。であるので、まともなことを期待しても、全くの無駄である。これが最大の問題点であるとも言える。

有料化の問題

有料アカウント
 2ちゃんねるの運営は相当儲かるらしく、投稿の独占とユーザーの囲い込みという、他のSNSにありがちなことをするようになった。
 人気絶頂の頃は、アクセス制限を掛けて無料では書き込みを出来ないようした。そして、その緩和をし、さらに過去ログ閲覧も可能にするための有料アカウント(●)を売ることで利益を得ていた。●を売るために、dat落ちしたスレッドのHTMLを見せないようにもした。
 この●を管理していたのはN.T. Technology Inc.であり、いわゆるJim陣営である。その収入は年収にして数億円にも達しており、Jimらにとっては、手放したくない利権であった。

個人情報漏洩事件
 しかし2013(平成25)年8月、●に関する個人情報が漏洩した。●を使って書き込みしたレスの情報や、クレジットカードなど個人情報が全て紐付けられた。
 まずそもそも、●とレスを関連づけるような、本来不要な情報を保存する機構を付け足したのはJimの陣営らしいが、その犯人は不明である。だが、それを漏洩させたのは、ひろゆき陣営のトオル(3代目管理人であり、忍法帳の管理者)だとJim陣営は考えているらしいが、証拠はなにもない。
 こうして●の個人情報漏洩事件を起こしてからは、Jim陣営は億の利権を失った。Jimらは別口での利益確保が必要になった。
 Jim陣営はROKKAを作ったが、2ちゃんねるを運営するひろゆき陣営に拒否されたため、ROKKAが実際に導入されたのはJimらが運営する「PINKちゃんねる」のみだった。

外部サイト
 この事件と時期を前後し、●無しでも過去ログが見られるログ速のような外部サイトや、ジャップ連呼をする不逞朝鮮人などの邪魔なノイズを除去してログを読みやすく編集して掲示する各種のまとめサイトが重宝されるようになり、運営はこれらを敵視した。
 時代は既にTwitterなどに移りつつあった。Twitterは、2ちゃんねる風に言えば匿名で強制キャップ制の掲示板とも言える。Twitterでは、すぐに読めなくなってしまう2ちゃんねるのスレへのリンクではなく、長持ちするまとめサイトへのリンクを付け、遠くから2ちゃんねるを楽しむような手法が一般化していた。

まとめサイト
 まとめサイトとは、2ちゃんねるから面白いスレッドを引用し、読む価値のないレスを除去し、価値あるレスをピックアップして掲示するブログである。
 不逞鮮人の荒しレスなどのノイズ除去などは当然時間の掛かる作業になるが、有料では人もこない。そこで、アフィリエイトでその分を補う運用が多い。アフィの場合、閲覧者の財布は全く痛まず、閲覧者が買い物したついでにアフィ分が対価としてブロガーに支払われたとしてもやはり閲覧者は全く損をしない、なかなかの運営スタイルである。
 しかし2ちゃんねる運営はこれを敵視、朝鮮人工作員らとともに「嫌儲」として、いかにも悪い金儲けであるかのようなレッテル貼りをしていた。これが明るみに出て、嫌儲≒朝鮮人ということも明らかとなった。

削除の問題

削除人
 掲示板の「管理」とは何をするものかと言うことになるが、すぐに思いつくことは、問題のある投稿が指摘された際、それを「消す」ことであろう。しかし2ちゃんねるは、とにかく理由を付けて、消さずに残すという方針が貫かれている。
 削除もボランティアスタッフで、「削ジェンヌ ★」「削除エメラルド ★」「霧雨の削除屋 ★」「削除明王 ★」を筆頭に、実質一桁人数の「削除人」とされる者が削除をしている。
 削除人を管理する立場として「削除人統括」という者がおり、それが「赤翡翠 ★」と称するコテハンで、同様にボランティアある。
 彼らは建前上、「削除ガイドライン」に沿ったもの以外削除する権限がないという前提で活動している。「書き込み内容は2ちゃんねるの財産」という異常な考え方に立っているため、それを第三者であるボランティアが消すためには相応の理由が必要ということらしい。

結局消えない
 実際にいくら削除要請をしたところで、消してはくれない。簡単に言えば、「運営は消す気が無い」。
 また実際には、ガイドラインに明記されていない削除行為を、管理人裁定や代理人裁定(ひろゆき裁定)無しで行なわれたこともある。
 あまりにも消さないことから、事件にもなった。2011(平成23)年7月頃、薬・違法板に書き込まれた薬物の売買に関する投稿の削除依頼を無視、その上「削ジェンヌ ★」が依頼者である警察を煽ったため警察は激怒、警視庁が「麻薬特例法違反(あおり、唆し)ほう助容疑」で、2011(平成23)年11月〜2012(平成24)年3月に掛けて2ちゃんねるの関係先として疑われる10ヶ所(ひろゆき宅含む)を家宅捜索した。誰が見ても自業自得である。
 この際も、「削ジェンヌ ★」と思われる女性以下の実在は確認されたが、削除人はみな、削除に関することは赤翡翠の管轄であるため自分は関与せず分からないというスタンスを取っていたという。
 2ちゃんねるの各板でも当然ながら話題となるが、2ちゃんねる利用者でも「削ジェンヌ ★」を支持する意見は少ない。度が過ぎるものは消してくれた方が利用者としても良いという状況なのであろう。

持ち主

管理人の変遷
 利用者側から見ると、次のような変遷が確認できる。内部では、もっとドロドロしていたかもしれない。
 2ちゃんねる乗っ取り事件で2ch.netはJimらに奪い取られた結果、ひろゆきの2ch.scとの抗争が始まった。

ひろゆき
 日本最大のサイトであるが、一応は西村博之こと「ひろゆき」の個人サイトだった。
 過去には、何か問題が起こると「管理人」だった「ひろゆき」を相手取って訴訟を起こす者が頻発したが、実際には彼は2ちゃんねるの管理はしてはいない。従って、2ちゃんねるというのは、管理人不在の巨大掲示板だった。ひろゆきは、単なる開祖であり、後にはただの「飾り」でしかなかった。
 2009(平成21)年1月2日、シンガポールの「PACKET MONSTER INC.」という法人に譲渡され、2ちゃんねるの名義上の管理人も変更となった。西村博之は、日本における代理人ということになっている。
 実態としての管理行為は、「ひろゆき」により行なわれていたようにしか思えなかったが、現実には2ちゃんねるを愛する者らによるボランティアスタッフが主で、「ひろゆき」はボランティアスタッフ同士が揉めた時の仲裁くらいしか実務に関与していなかったらしい。これは「ひろゆき」の自著でも述べられており、自分は何もしていないが2ちゃんねるは運営されているとしている。

Jim
 覚醒剤の売買をあおる書き込みが放置されたことを受けて、警視庁が国際刑事警察機構(ICPO)を通じてシンガポールの「PACKET MONSTER INC.」に捜査を依頼していたが、2012(平成24)年5月頃、既に運営会社がフィリピンの「Race Queen, Inc」に変わっていたことが発覚した。
 この会社は、PINKちゃんねる管理人ジム・ワトキンス(Jim Watkins)の会社である。アメリカ人とされているが、詳細なことは分かっていない。
 そして、2014(平成26)年2月19日、ジム・ワトキンス(Jim Watkins)は「サーバー代未納」を理由に2ちゃんねるサーバーのログインアカウントを変更、2ちゃんねるを奪い取り管理人となった。ひろゆきはこの日「こうしてささやかに終わり、時代は変わっていくんですなぁ。」と謎のツイートをしていた。
 2014(平成26)年4月1日という微妙な日にひろゆきは本当かどうか分からない事の顛末を説明、サーバー代は未納ではないこと、そして2014(平成26)年2月21日にJimにサーバー代とは別に5万ドル(約500万円)を強要されたとしている。
 Jimは、2ちゃんねるのサーバーをホスティングしているN.T. Technology Inc.の会長であり、いつしか「PINKちゃんねる」の管理人となり、そして最終的に2ちゃんねるの(非合法な)管理人になったことになる。

末期

乗っ取り
 2ちゃんねる乗っ取り事件で管理権をJimらに奪われ、板のローカルルールを嫌儲民に勝手に改竄された結果、末期を迎えた。
 永遠などない以上、2ちゃんねるにもいつかは終わる日が来るだろうとは思われていたし、過去に何度も危機があった。そのたびに2ちゃんねらーが総力を挙げて問題を乗り越えてきたが、まさかこのような終わり方をするとは誰も予想だにしていなかった。
 かつて、2ちゃんねるが終わらざるを得ない状況となると、サーバーが故障して復旧不可能な状態になる時くらいしか考えられなかった。しかし現状を垣間見ると、このように内側から蝕まれて、知らないうちに終わっていたのである。

マスコミの変化
 マスコミの腐敗を暴いてしまうネット世論の存在は、マスコミにとって邪魔以外の何者でもない。そのため、ネットは悪の代名詞として頻繁にマスコミから攻撃の対象となり、その攻撃先として2ちゃんねるが使われる時期はかなり長く続いていた。
 また宣伝になると逆効果だったためか固有名詞も出さず、少し前まで、この手の批判は「某巨大掲示板」などの表記だった。しかし、2ちゃんねるも末期となると、状況が変わってきた。
 2ちゃんねるの汚鮮が進むほど、マスコミからの批判が聞かれなくなり、批判の対象はTwitter、ニコニコ動画、そして保守速報など保守系の「まとめサイト」などに変わってきた上、サイト名の実名をあげての批判をするようになっている。

関連サイト
 昔はいろいろあったが、ログの二次利用を制限するようになってからは激減した。しかし公式にそれらが新たに提供されることもなく、2ちゃんねるはどんどん不便になっているとも言える。

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