EUC-CN
読み:イーユースィースィーエン
外語:EUC-CN

 簡体字支那語向けのISO/IEC 2022のサブセットで8ビット符号の拡張法を用いている、EUCの一種。
目次

概要

用途
 UNIXなどで、簡体字支那語を表現するときに用いられる。
 最近のLinuxではUTF-8が使われ始めているが、古いUNIXシステムではEUC-CNが主流であった。

方法と集合
 EUC-CNはあくまで符号化方法(CES)であり、文字集合(CCS)の規定ではない。
 文字集合には支那語のCCSが使われるが、全てが慣例に基づくもので、RFCすらも無い。RFC 1922には「CN-GB」と称される8ビット符号が述べられているが、これは慣例として用いられるEUC-CNと同等である。

亜種
 EUC-CNには、次のような亜種がある。

仕様

基本仕様
 8ビットで文字を表現する8ビット符号の符号である。つまり、CL/GL/CR/GRの全てを用いる。
 それぞれに、C0/G0/C1/G1が呼び出しされた状態で固定されており、変更はできない。
 G2G3の文字を使う場合は、SSを使う。

符号範囲
 基本的なEUC-CNは、2バイト文字に対し、次の範囲を使う。
 必要に応じ、SS2やSS3が先行し3バイトとなることがあるが、続く2バイトの範囲は維持される。
 但し、ISO/IEC 2022に違反するが2バイト目を拡張したものもあり、代表例として「GBK」がある。GBKは、次のようになっている。

指示
 EUC-CNは、文字集合が各バッファーに呼び出し指示された状態で開始される。しかし、どの文字集合が初期状態であるかは、実装によりまちまちである。
 ごく一般的な実装では、次の通り。
 G2とG3は通常未使用だが、ISO-2022-CNの仕様上は、次の何れかの選択が可能となっている。それぞれ、左が簡体字、右が正体字である。

関連・後継仕様
 拡張に、EUCに準拠しない代わりコードレンジを広げて文字数を増やした符号系GBKと、その更なる拡張GB 18030があり、支那大陸においては、現行のパソコン等ではこの拡張符号系が主に用いられている。
 台湾では、EUCとは全く異なる独自のBig5が主流で、EUCはあまり使われていない。

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