ISO-2022-JP-1
読み:アイエスオウにーまるにーにージェイピーワン
外語:ISO-2022-JP-1

 複数の言語文字(文字集合)を切り替えて利用するISO-2022サブセット規格で、日本語文字コードの符号化を規定した仕様。RFC 2237で規定されている。
目次

概要
 ISO-2022-JPに対し、JIS X 0212(補助漢字)のサポートを追加したスーパーセットである。それ以外の変更はない。
 この規格は、JIS X 0212を用いる場合の最もシンプルな実装といえる。

仕様

基本仕様
 7ビットで文字を表現する7ビット符号である。文字のコードレンジとしては0x20〜0x7fまでを用いる。つまり、図形文字表はGLのみを用る。また、GLには常にG0を呼び出した状態が固定されており、G0への割り当て指示によって文字集合を切り替える。
 この符号系では、初期状態はASCIIである。エスケープを使用するまでは、ASCIIの文字列のみを表現できる。
 改行文字(CR/LF)の前では、必ずASCIIに戻さなければならない。
 情報の終了の前でも、必ずASCIIに戻さなければならない。

特徴
 ISO-2022-JPとの仕様の差は、エスケープシーケンスの追加のみである。
 但し、より番号の大きいISO-2022-JP-2(RFC 1554)より後出である。ISO-2022-JP-2のサブセットであるとも言える。
 規格書RFC 2237においては、JIS X 0212文字を含まない場合、MIMEタイプ名はISO-2022-JPとし、含む場合にISO-2022-JP-1とする旨が規定されている。

対応する文字集合
reg#character setESC sequencedesignated to
6ASCIIESC 2/8 4/2ESC ( BG0
14JIS X 0201-RomanESC 2/8 4/10ESC ( JG0
42JIS C 6226-1978ESC 2/4 4/0ESC $ @G0
87JIS X 0208-1983ESC 2/4 4/2ESC $ BG0
159JIS X 0212-1990ESC 2/4 2/8 4/4ESC $ ( DG0

関連・後継仕様
 代表的なものに、次のようなものがある。

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