ITU-T G.992.1
読み:アイティーユーティー-ジー-きゅうきゅうにーてんいち
外語:ITU-T G.992.1

 ADSLのフルスペック規格で、G.dmtともいう。ANSI T1.413。
目次

概要
 当初のものは、ダウンストリームが8Mbps程度、アップストリームが640kbps程度で、ATMSTM両方が利用できる。
 アップストリームは25kHz〜138kHz(7〜31トーン)、ダウンストリームには138kHz〜1104kHz(32〜256トーン)を使う。
 拡張として、附則I(G.992.1 Annex I)があり、上限の周波数を2208kHzとして最大20Mbps程度を実現した規格がある。

特徴

附則

Annex I
 Annex Iは、日本で使われた高速ADSL用の付帯規格である。
 2003(平成15)年から各社がサービスを開始した20Mbps以上のADSL接続サービスで採用された。
 通常のG.992.1は、ダウンストリームに138kHz〜1104kHzが使われていた。この附則では上限を2208kHzと倍にすることで、ダウンストリームの理論上限速度を倍に高めたものである。
 但し、信号の減衰は更に著しくなるため、一定の距離を超えた場合はAnnex C以上の速度を望むことができない。

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